2021年のGW中5/3~4日に、栃木県・湯西川温泉に1泊で行ってきました。
緊急事態宣言下で東京からの旅行は不謹慎だと思う方がいるかと思いますが、観光業への投資と考えてます。
現地でもマスクや手洗いを徹底する、大人数で密にしゃべることもない、大自然の中で健康増進につながるなど、気を付ければいいことづくめだと思います。
むしろ、毎日の混みあった電車通勤や職場での対面業務の方がリスクは断然高いので、宣言下の集団行動意識は矛盾してると思ってます。だったら毎日の生活こそ不要不急で済む社会にすべき。
なーんて自論を広げても仕方ないので、早速心も体もリフレッシュできた温泉旅をレポートします。
目次
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都心からのアクセス
湯西川温泉は、栃木県の北西部に位置し、東武線特急で乗り換えなしに、日光、鬼怒川を超え北上すれば3時間程度で到着できます。
まず北千住で東武特急リバティに乗車しました。
途中で日光方面との切り離しや、野岩鉄道の路線内になったりしますが、リバティならば乗り換えなしで行けるので便利。
宣言下ですが、ほぼ満席。都民の旅行ニーズは衰えを知らずです。
湯西川温泉駅のホームはひんやりしたトンネル内なのでびっくり。
長いトンネル階段を上ると、小さな駅舎に出ます。
大きな「道の駅(後述)」と隣接しているので暇つぶせます。ロータリーの目立たない所にバス停があります。
バス時刻表を見ると、冬期通常運行は1日たった3便のみ、ひえー!
でもGWはラッキーなことに3便増設されてて、待ち時間ほとんどなしの13:45分に乗車できました。
駅前バス停から終点の湯西川温泉バス停で下車、25分程度です。
路線バスっていいです。テレ東旅番組気分で~。湯西川沿いの一本道を進みます。ただしローカル料金は超高い、930円なりー。
湯西川温泉駅(道の駅)
駅は小さいけど、隣接する「湯西川温泉道の駅」は結構立派です。
2階が日帰り入浴施設になってます。道の駅では珍しい。
ロータリーには足湯もあります。
駅の前に広がるパノラマすばらしい。
食堂メニューに「湯西川ダムカレー」なるもの発見。時間切れで食べられませんでしたが、おもろいね。
ロータリーに風変わりな水陸両用バスが到着。観光客で満員御礼。
掲示ポスターを見ると、「ダム湖探検『ダックツアー』」だそうで、この道の駅から1日5便(大人3,300円)の出発のよう。これからの季節のりたいなー。
この道の駅の残念なところは、帰りが昼に重なるので、駅弁購入して電車内で食べたかったけど、駅弁どころかテイクアウトできる食事が販売されていないこと(菓子類のみ)。
湯西川温泉の街並み
バス停付近の一本道沿道に土産屋が数件あるだけで、こぢんまりした感があります。
酒屋の軒先のポスターに目が点「名物餃子ソーセージ」。どんな味なんだろう?興味津々ながら宿の夕食があるので我慢。ここで地ビール買いました。
湯西川の橋を渡ります。
見過ごしてしまいそうなお社。白い鳥居が珍しい。
高台な宿まで15分程度徒歩でゆるやかな登坂です。里山風景でのーんびり散歩気分。夏日の東京と違いひんやり。紅梅や桜が咲いてました。
沿道の民家には、芝桜が満開。
高台周辺になると、湯西川も幅広で流れが急で透明。小滝があったので遡上の魚を心配するも、脇に遡上用段々用水路が。
平家の里
「平家の里」は終点のバス停のすぐ向かいにあり、観光に大変便利な立地です。
湯西川温泉は、平家落人伝説の残る集落の一つで、茅葺屋根の古民家と平家の暮らしぶりを再現したものです。
昔の生活道具の展示。
ここを見ると、湯西川温泉の由緒正しい歴史と気品に触れられ、しっとりとした気持ちになれます。
お薦めの宿「平の高房」
今晩の宿「平の高房」まで、バス停から歩いて高台に到着。圧倒的な宿の門構えです。自分が大好きな「日本秘湯を守る会」の会員宿です。
古民家を再生した母屋もずっしり風格がありますね。
建物が入り組んでいて、秘密基地みたいです。
今回も旅行予約サイト「じゃらん」でGWプランを検索するも、5/3は満室続きだったのですが、宣言出た翌日に1つだけお得なプランの空き(おそらくキャンセル)が表示されて速攻で予約しました。
その後は3日の空きはでずタイミングがラッキーでした。この宿も含めて、じゃらん口コミ高評価の宿は軒並みGWは満室大盛況のようです。
1泊2食で約2万円と少々値が張りますが、GWはどこも倍近くの価格設定(宣言下でも)なので、お得感あるプランでした。
宿の雰囲気
玄関入ると、黒光りした階段を上がり、天井高く、ひろーいロビー&フロントへ。
ロビーラウンジは広々してて、外の庭園の新緑が鮮やかです。
ラウンジの片隅に「苔玉コーナー」が。女将がお世話になってる地元苔玉愛好会会長さんが置いていくんだとか。安く販売もしていてつい購入しました。
女将はじめ、食堂従業員の方々、掃除の方、庭師のおじいさんなど、従業員が皆丁寧に挨拶&愛想がよく、口コミ高評価なのが頷けます。
朝食後はコーヒーのサービスが。庭園を愛でながらゆっくりと。
宿の見取り図。自分は1階の部屋でしたが、斜面に建っていて景観はよかったです。18室しかないプライベート感満載の宿。
部屋の廊下が黒光りしていてライトアップも荘厳な感じ。
趣のある部屋
広いですー。広縁も付いています。
広縁からは山並みが。眺めながらゆっくり時が流れます。
トイレバス付で、バスはユニットではなくタイル張りのしっかりしたもの。
ただし、歴史のある木造なので壁や床が薄いみたいで、廊下掲示に「音には気を付けてください」とあります。
多彩な温泉
内湯大浴場、離れの貸し切り露天風呂、離れの大露天風呂と3種類が堪能できます。
泉質は「弱アルカリ性低張性高温泉」で、源泉は56度あります。
楽天トラベルの「美肌の湯温泉ランキングで全国第一位」だそうです。さらさら美肌泉質でした。
【内湯大浴場】
そんなに広くなく、小さな露天もついています。
【離れの大露天風呂】
簡単な脱衣場がありますが、シャワーはありません。
朝風呂したんですが、快晴の下、どこを見回しても山並みが見え、朝陽に広々した湯がきらきら光っていて最高でした!
小鳥のさえずりだけが聞こえ、時を忘れます。これに入りにこの宿に来るだけでも価値あり。
脱衣場の壁には自由に使える竹笠がかかってます。
実は十年前にこの宿に来たことがあって、雪が降る中、武笠をかぶりながら湯に浸かったいい思い出が忘れられなかったのです。
【離れの貸切露天風呂】
小さいながらも立派な岩風呂&中庭がありました。薄暗いので星空を味わえます。フロントで予約し、無料40分時間制限です。
上品な囲炉裏料理
食堂がかなーり広く古民家風で、1つずつミニ囲炉裏がついています。
天井が高く、立派な梁がよいインテリア。
【夕食】
囲炉裏には里芋、きりたんぽのような餅、竹付きうずら肉つくね、岩魚塩焼きが刺さってます。
食事全体的に上品な感じ。男性にはちとボリュームが少なめかも。でも、山のものばかりで満足。
宿泊プランには「女将手作り果実酒サービス」付きで、この日は「ボケの果実酒」をチョイス。女将自ら庭園からボケの花を摘んできて見せてくれました。
十年以上前の宿泊時には、食べきれないほどの品数ボリュームと、なんといっても「サンショウウオの姿焼き」が出てきてびっくりした思い出があります。
女将に尋ねると「昔は専門の仕入れ屋もいたんだけど、数が減少し出せなくなってしまって・・・」とのこと。残念ですが、生態系の時の流れを感じますね。
【朝食】
手の込んだ小鉢がたくさんで、ご飯お替りもあっという間でした。
まとめ
平家落人伝説の残る小さな温泉地、古民家の風情のあるゆったりとした宿にコロナ疲れはふっとんでしまいました。
都心からのアクセスもほどよく、路線バスにも乗れてローカル旅気分も満喫。
2月には、雪降り積もった湯西川河川敷に、無数のミニかまくら灯籠が並べられ幻想的な世界になるそうです。自分はまだ見たことないので、次回はぜひ~。
栃木温泉処というと、日光や鬼怒川といって大規模温泉地が有名ですが、ちょっと足をのばせば行ける湯西川温泉は穴場ですよ~。
【都心からのアクセス良好な穴場の観光・温泉地シリーズ】
群馬【たくみの里】里山風景にほっこり旅(東京からアクセス良好な温泉1泊ひとり旅①)
群馬【湯宿温泉】源泉かけ流しで穴場感満載(東京からアクセス良好な温泉1泊ひとり旅②)
福島・高湯温泉【安達屋旅館】歴史ある洒落た古民家風大人の隠れ家・都心からアクセス便利
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この記事へのコメント
鈴木長武
風来坊
>鈴木長武さん
>
いつもコメントありがとうございます!
そのとおりで湯西川温泉はアクセス良好の穴場秘湯ですよ。
ぜひ足を伸ばしてみてください