2019年のめったにない10連休GWを利用して初のベトナムとおなじみタイの周遊一人旅(7泊8日)に出かけました。もちろん団体ツアーでなく個人手配です。
ベトナム観光の予備知識が全くなかったので、事前に旅行サイトやガイドブックをリサーチするも、主要観光地やローカルスポット情報が膨大に網羅されているばかりで絞り込めない…
限られた日数で現実的に回れそうな観光ルート作りの情報はなく、途方にくれるのが実情でした。
個人旅行ブロガーの記事も参考になるのですが、観光したスポット感想ばかりで、ベトナム全土のおすすめランキングってありそうでない。
そこで、今回自分の独断と偏見で、「ベトナム周遊旅行を計画するコツ」と「ベトナム観光都市トップ5(初訪問の一人旅におすすめ)」を作成してみました。口コミほど実用的なものはないですよ~。
トップ5といっても、今回の旅行で行った5か所(ハノイ・ダナン・ホイアン・フエ・ホーチミン)を順位付けしただけなんですけどね(汗)。
自分のように、初訪問の男一人旅を考えている方は特に参考にしてください。
目次
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今回のおすすめ順位の前提・旅行の目的やスタイル
旅行者それぞれ、自分のように一人旅もあれば、カップル旅行、家族旅行などスタイルも様々。
それに伴って、一人静かに歴史を感じられる場所がいいとか、小さな子供も楽しめる施設がある所がよいとか、買い物やグルメに便利な場所がいいとか、旅行目的も様々だと思います。
今回自分のベトナム滞在体験をもとにしたオリジナルランキングは、下記のような自分の旅行目的・スタイルを前提とした場合です。
【想定した旅行目的・スタイル】
■初ベトナムなので、主要観光が味わえる場所
■一人旅など大人の少人数(特に男一人旅)
■混雑してない静かな場所
■リゾート・買い物・娯楽施設が集中する繁華街よりも、歴史的建造物・文化・自然が味わえる場所
■高級志向より庶民的志向の旅
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ベトナム周遊旅行を計画するコツ(滞在期間別の目的地選び・ルート作成)
ベトナムの国土は南北に長く、観光地は北部(ハノイ)、中部(ダナン・ホイアン・フエ)、南部(ホーチミン)に分かれます。

なので、本来は数日かけて一方通行に移動・滞在する「周遊旅行」が向いていると思います。
自分のように初ベトナムの方は、ベトナムの都市といえば「ハノイやホーチミン」くらいしか思いつかず、これら大都市だけを旅行目的地に選びそうになります。
でも、ベトナム旅行の醍醐味は「中部エリア」にあるといっても過言ではありません。大都市だけの滞在なんて、ベトナムらしさの点ではなんともったいない。
南北に長いベトナム旅行の目的地選びやルート作成は「滞在期間」が左右します。まずは日本との往路復路の国際空港をどこにするかで、ベトナム旅行の発着地やルートが決まってきます。
【日本からベトナムへの直行便と国際空港】
ベトナムには12の国際空港と12の国内空港があります。でも日本からの直行便があるのは3つに限られます。
【①ハノイ・ノイバイ国際空港(HAN)への直行便】
・ベトナム航空、ANA、ジェットスター・パシフィック航空、JAL、ベトジェットエア
・出発空港5か所(羽田(約5時間30分)、成田、名古屋、大阪、福岡)
【②ホーチミン・タンソンニャット国際空港(SGN)への直行便】
・ベトナム航空、JAL、ANA、ベトジェットエア
・出発空港5か所(羽田(約6時間20分)、成田、名古屋、大阪、福岡)
【③ダナン国際空港(DAD)への直行便】
・ベトジェットエア、ジェットスター・パシフィック航空、ベトナム航空
・出発空港3か所(羽田(約6時間10分)、成田、大阪)
1週間程度の周遊旅行が可能な方は、ハノイかホーチミンに直行し、縦断するルートが無駄がなく無難です。
ハノイの方が距離的に若干航空券代が安く、空席が見つかりやすい印象。南北周遊の旅行者の多くは、ハノイ(北)⇒中部⇒ホーチミン(南)の縦断ルートが人気のようです(自分も)。
数日のみの弾丸旅行の場合は周遊(縦断)する時間がないので、大都市(ハノイかホーチミン)滞在中心か、中部のダナンに直行しビーチでゆっくりなど、一部エリアに絞ることになります。
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2泊3日【大都市1か所+近郊の観光地へ日帰りツアーを利用する】
直行便のある大都市1か所(ハノイorホーチミンorダナン)を滞在拠点とした3日間。
到着日1日目と出発日3日目は、街歩き(ハノイかホーチミン)かビーチでゆっくり(ダナン)。中日2日目は周辺の日帰りツアーを楽しめます。
例えば、ハノイなら世界遺産・ハロン湾クルーズ、ホーチミンならメコン川ジャングルクルーズ、ダナンなら世界遺産・ミーソン聖域か古都ホイアンへの日帰りツアーです。
【2泊3日のプラン(1都市宿泊)】
【1日目】直行便で大都市へ(ハノイorホーチミンorダナン)夕方着・夜街歩き
【2日目】周辺へ1日日帰りツアー(オプショナルツアー要申し込み)
【3日目】大都市の日中街歩きかビーチ・直行便で日本へ(深夜発)
※日本への復路便は、ベトナム深夜発便か早朝発便がほとんどなので行程を組む際要注意!
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4泊5日【大都市3か所周遊】
南北に縦断するざっくり周遊型プランですが、移動に時間をかけていられないため空港のある大都市に限られると思います。
ただし、ベトナムは飛行機国内線が発達していて格安(LCC)なので便利です。
【4泊5日のプラン(3都市宿泊)】
【1日目】直行便でハノイへ夕方着・夜街歩き
【2日目】昼に国内線でダナンへ・午後夜街歩き
【3日目】周辺へ1日日帰りツアー(オプショナルツアー要申し込み)
・古都ホイアン・ミーソン聖域・五行山ツアーなど
【4日目】ダナン昼発・国内線でホーチミンへ・午後夜街歩き
【5日目】ホーチミンの日中街歩きか日帰りメコン川ツアー・直行便で日本へ(深夜発)
※古都ホイアンは大きな観光地ですが、空路も鉄道もなく、車で行くしかありません。
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5泊6日【大都市3か所+近郊の観光地1か所宿泊の周遊】
空路のないルートも時間のかかる公共交通機関(鉄道やバス等)で移動する時間があるので、見所満載の中部エリアを堪能できます。
観光地化されていない小古都(フエなど)は風情があっていいですよ~。
ただし、これらご紹介するルートプランは滞在時間内で観光に必要な最低限度の時間としているので、ゆっくりしたい方は余裕をみて組んでください。
【5泊6日のプラン(4都市宿泊:今回の自分の旅プラン)】
【1日目】直行便でハノイへ夕方着・夜街歩き
【2日目】昼に国内線でダナンへ・午後夜街歩き
【3日目】周辺へ1日日帰りツアー(オプショナルツアー要申し込み)
・(昼)五行山ツアー・(夜)古都ホイアンなど
【4日目】ダナン昼発・鉄道でフエへ・午後夜街歩き
【5日目】フエ昼発・国内線でホーチミンへ・午後夜街歩き
【3日目】ホーチミンの日中街歩きか日帰りメコン川ツアー・直行便で日本へ(深夜発)
※ダナンからフエ(空港あり)は近い距離ですが、空路がないため陸路のみとなります。
※ホーチミンから国境を越えタイに入国は2時間程度で格安に行けるのでおすすめ(自分もタイ・チェンマイに移動しました)
では、いよいよ自分の体験をもとに「ベトナム観光都市トップ5(初訪問の一人旅におすすめ)」をご紹介します!
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【1位】中部・フエ(古き良き歴史を感じたい方へ)
ベトナム最後の王朝「グエン朝」があった古都。
日本からの直行便はなく、陸路(ベトナム鉄道)でダナンから時間をかけて行ったのですが、古き良きザ・ベトナム!!って感じ。訪問してよかった!人々も素朴でおおらかです。
なにしろ、最近注目を浴び始めた場所ということで、他の観光都市と比べ、観光客が少なくて一人旅にはもってこい。
ただし、街は広くなく主要エリアは1~2日あれば回れるので、長期滞在する場所ではない印象。
【フエの主要観光】
■グエン朝王宮
■ティエンムー寺やカイディン帝廟など寺院・帝廟(歴代皇帝の墓)めぐり
■宮廷料理
「グエン朝王宮」は1945年までの約140年間ベトナムを納めた最後の王朝の宮殿です。世界文化遺産。
城壁に囲まれた敷地は約38万㎡もあり、点在する建物めぐりは半日はかかります。
観光客も少なく風情満天。特に閉園前の夕暮れ時がおすすめ。
フエに来たら外せない観光スポットですよ。
「帝廟(歴代皇帝の墓)めぐり」もフエならでは。どの帝廟も少しは離れた郊外にあるので、安めの現地オプションツアーに参加すると楽ですよ。
VELTRAの「3大帝廟巡りツアー(トゥドック帝廟+カイディン帝廟+ミンマン帝廟)」がおすすめ。
グエン朝の皇帝が食した料理をアレンジした「宮廷料理」に舌鼓。気分は70年前にタイムスリップ。
庶民の味「ブン・ボー・フエ」も忘れちゃならない。フエ発祥の米麺にピリ辛のスープと煮込まれたほろほろ肉が超絶にうまし!
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【2位】中部・ホイアン(幻想的なランタンの街へ)
古都ホイアンは「幻想的なランタンに彩られた街がインスタ映え」すると、特に女子トラベラーに人気急上昇中!
しかし空港がないので、ダナンから車で移動することになります(約40分)。
【ホイアンの主要観光】
■来遠橋(日本橋)
■旧市街の史跡めぐり(福建会館、フンフンの家など)
■トゥボン川沿いランタン散策(カフェ、バー)
■トゥボン川の小舟に乗船
■郷土料理(カオ・ラウ(太麺料理)、ホワイトローズ(エビすり身の蒸し餃子))
江戸時代の鎖国が始まるまで、日本人も生活していたノスタルジックな街です。世界文化遺産。
街のシンボルは、日本人が築いた「来遠橋」。
旧市街は車の乗り入れが禁止されていて、街歩きの人たちでのどかな雰囲気です。ただし、すごい人・人・人!!ずっと歩いていると小さな街なのに観光客の多さにくらくらします。フエみたいに人が少なければ、ムードが格段にアップするのに・・・
なので河沿いでぼーっと街灯りを見るか、おしゃれなカフェで一休みがおつです。
見所の施設を見学(入場)するには5枚綴りのチケットが必要ですが、そんなの購入しなくても十分外観や街の雰囲気が堪能できます。
ホイアンの本当の魅力は、日が暮れてから。旧市街南を走るトゥボン川水面には、ランタンを灯した小舟が行き交い幻想的なムードに。
この小さな古都は数時間あれば制覇できるので、あえて宿泊しなくてもダナンから日帰りで十分です。
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【3位】中部・ダナン(ビーチリゾートでゆっくり)
ダナンはここ数年のリゾート開発が著しい、中部最大の都市です。日本からの直行便もあります(ただし数少なめ)
開発地帯なので、ハノイやホーチミンのようにバイク渋滞等でごった返していませんし、街が広々しています。
【ダナンの主要観光】
■ミーケビーチ
■ハン市場、ダナン大聖堂
■チャム彫刻博物館
■郊外日帰りツアー(ミーソン聖域、五行山)
ただし、街中心部にこれといって歴史的観光スポットはありません。
街を南北に流れるハン側にかかる「火を噴くドラゴン橋」か、ハン川を周遊する豪華ディナークルーズ客船くらいでしょうか。
夜のダナン中心地は、ネオンきらめくぎらぎらした街って印象でした・・・
ダナンに来る観光客のめあては、ビーチリゾートでゆっくりでしょう。ヒルトンなど高級ホテルがビーチ沿いにひしめいています。
ただし、個人的には、沖縄の海の方が綺麗で十分かなと(汗)。
ダナンで歴史的遺跡をみたければ、足を伸ばして郊外の「ミーソン聖域(チャンパ王国の遺跡:世界文化遺産)」や「五行山(ミンマン帝が名付けた大理石の霊山)」くらいでしょうか。
ただし、前述のフエやホイアンに比べると地味で見劣り感がします。
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【4位】南部・ホーチミン(フランス香る建築物&買い物)
ベトナムの経済、商業の中心都市。ここが首都だと勘違いする方多いですが、首都はハノイですよ。
近代的なビルが立ち並び、フランス統治時代の名残で「東洋のパリ」と称されるだけあって、ハノイのカオスと正反対のハイソな雰囲気の街です。
ハノイと同様にバイクの数が異様に多いですが、道が広く信号も多いのでそんなにストレスは感じませんでした。
【ホーチミンの主要観光】
■統一会堂(旧南ベトナム大統領官邸)
■戦争証跡博物館
■市人民委員会庁舎
■ドンコイ通り・パスター通り散策(市民劇場、中央郵便局、聖母マリア教会、人気ショップめぐり)
■リラックス(カフェ、リゾートスパなど)
■ベンタイン市場
■日帰りツアー「メコン川デルタ地帯のミトー・ジャングルクルーズ」
見所は市中心部に集中しているので、徒歩でゆっくり散策することが可能です。
街の目抜き通り「ドンコイ通り」沿いには、有名ブランド店が軒を並べています。日本でいうと「表参道」のような雰囲気。
ただし、自分のようなおっさんトラベラーにはショッピングは無縁でした・・・
通りの目印「市民劇場(オペラハウス)」は夜にイルミネーションで綺麗ですよ。
自分、ホーチミンのホテルは奮発して、サイゴン川沿いに建つ格式高い老舗ホテル「マジェスティック・サイゴン」に宿泊しました。
フランスの香り漂うこの都市は、女子旅人向けのような気がします。
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【5位】北部・ハノイ(バイクと人だらけでまさにカオス)
首都ハノイは、昔ながらのベトナムらしさが残ると旅ブロガーの記事で好評だったので期待していったのですが、自分には合わなかったです(汗)。
カオス(混沌)という言葉がぴったりで、どこもかしこも人、バイクの混雑だらけで、リラックスしに来た旅行が、かえって外出するとストレスたまりまくりでした。評価が分かれる都市だと思います。
特に自分、旧市街のど真ん中のホテルに宿泊したので、一歩外出すると、道は狭いし、歩道は露店で占領されていて歩けないし、すれ違うバイクや車がすれすれに追い抜いていき危ないし、気が休まりませんでした。
旧市街の路地は夜になるとこんな感じ。椅子で埋め尽くされて前に進むのもやっと。
【ハノイの主要観光】
■ホーチミン廟(英雄ホーチミンの遺体が安置)、ホーチミンの家(終の棲家)
■文廟(孔子を祭る寺院)
■ホアンキエム湖
■旧市街散策(ドンスアン市場まで)
■ハノイ大聖堂
■水上人形劇劇場
■カフェでベトナムコーヒー&バインミー(ベトナム風サンドイッチ)
■郊外日帰りツアー(ハロン湾クルーズ)
ホーチミン廟の休館曜日に行ったのですが、外観しか拝めませんでしたが観光客だけでなく国民も来ていて結構混んでいたのに驚きました。
同じ広大な敷地内にあるホーチミンの家
街の名所「ホアンキエム湖」の周辺公園も、人ばっかり。どこからこんなに湧いてくるのかというくらい。公園といっても全く気が休まりません。カフェも大混雑。広場では地元おばちゃんたちが大音量で不思議なダンスをしてました。
ハノイはベトナム周遊旅行の最初の場所だったので、まだ我慢できましたが、疲労困憊の周遊最後の地点だったら、きっとうんざりしていたと思います。
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まとめ
以上、自分のベトナム初訪問一人旅の体験を踏まえ、主観でランキングをしてみました。
実際のベスト5の都市の写真をご覧いただいても分かるように、同じベトナムでもまったく街の雰囲気が違います。
自分の旅がどんな目的なのかにより、感じ方やルートの組み方が違ってくるかと思います。
【おさらい】
■ベトナムは南北に長い国土なので、北のハノイに直行し、中部の観光古都に南下し、南のホーチミンをゴールに縦断するのがおすすめ。
■日本からの航空直行便とベトナム国内の移動(国内線LCCや鉄道など)を効率よく組み合わせてルートを組むべし。
■自分のお薦め都市は「中部の古都フエ」、カオスすぎて引いてしまったのが「首都ハノイ」


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