緊急事態宣言がやっと明け、「あ~温泉旅いきたい!」と1年間封印してきた気持ちを叶えることにしました。
それに、年度末ということで消化しきれない年休を「一年間仕事頑張った自分へのご褒美」としていただきました。
宿泊旅は、昨年3月の「福島・飯坂温泉」以来1年ぶりなのです。弾丸旅行トラベラーの自分がよく我慢しました。
福島・飯坂温泉ぶらり泊①【高速バス~観光スポット巡り編】コロナに観光業負けるな(おっさん一人旅)
2021年3月29(月)~30(火)の1泊に白羽の矢を立てたのが、群馬県水上町の「たくみの里(日中散策)+湯宿温泉(宿泊)」です。
東京からアクセス便利な場所でお手軽に旅気分が味わえるので、お薦めですよ。
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たくみの里とは
「たくみの里」は、群馬の西部「水上町」にあり、須川集落等が集まって、古き良き街並みと伝統工芸を保存する地区です。
里を徒歩で一周すると、2~3時間程度で回れるこぢんまりした村ですよ。
郷土料理あり、古民家あり、伝統工芸体験あり、里山風景ありで、都会の喧騒を離れほっこりしたい人にはぴったりの場所です。
徒歩15分くらいで「湯宿温泉」に行けるので、セットで旅行をたてるのがよいです。
東京からのアクセス
【自動車】関越自動車道「月夜野インター」から15分。

【新幹線】上越新幹線で大宮発~上毛高原駅下車1時間弱
【在来線】高崎線で赤羽発~高崎駅乗り換え2時間弱、(上越線)で高崎駅~後閑駅で1時間:計3時間。
【駅前からの路線バス】「猿ヶ京行き」路線バスで後閑駅~上毛高原駅~湯宿温泉~猿ヶ京と同じ系統バスが経由していきます(30分程度)。
湯宿温泉から「たくみの里」経由に猿ヶ京へ行くバスがあり便利です。ただし本数少ないので、ない時間帯なら湯宿温泉から徒歩15分でたくみの里に行けます。
自分の国内旅行のポリシーは、なるべく在来線ローカル電車と路線バスに乗って「テレ東旅気分」に浸るなので、今回は高崎線(快速アーバン)~上越線~路線バスでたくみの里バス停下車しました。新幹線と30分くらいしか所要時間差がなかったので。
高崎駅で上越線に乗り換え。2時間に1本しかない時間帯もあるので、乗り継ぎは要下調べ。
平日昼間なのに、結構大学生で混んでました。車内はなぜか男ばかり。野郎車両です。
卒業旅行で海外行けないから群馬旅行なんでしょうね。外は山間の美しい風景なのに誰一人車窓に目をやらずずっとスマホみたきり。現代っ子ですね。旅なのにもったいない~。
後閑駅に到着。立派な駅舎ですが無人駅とは・・・。
上越線が信号機故障のため遅延したので、1時間に1本のバスに乗り遅れてしまいました(涙)
10時に池袋を出発し、2時にやっと「たくみの里バス停」に到着!里では巨大な「わらアート」が至る所にあります。バス停もわらづくり。トトロに出てきそう。
観光スポット
バスを降り、ロータリーから道路を少し回り込むと「たくみの里・道の駅」があります。
こんにゃく玉をまるごと販売していて、田舎にきたんだなーって実感。
この一帯はおしゃれな街づくり、グルメスポットになってます。
おしゃれなカフェ。時間があったら寄って見たかった。
道の駅が散策の発着点です。里の東南角に位置します。
自分が散策したルート(2時間)は、宿場通りを北上し、熊野神社前を西に進み、泰寧寺を右に見て南下、庄屋通りを東に進みゴールという、里外周を四角く進むコースにしました。
エリアごとに散策用途が4つに分かれているようです。

レンタルサイクルがあるようです。専用の貸し出し所を覗くと閉まっているみたい・・・
でもご安心あれ。道の駅で電動アシスト自転車をレンタルしてました。
里のメイン通り「宿場通り」を真っすぐ北上します。往復で20分くらいでしょうか。多くの観光客はここを散策して終わるようです。
手入れされた古民家が立ち並び、きれいに区画整理された道です。脇の水路が心地よい。
花いっぱいの路側。竹の節にパンジーを植えるとはナイスアイデア。
パンフやポスターに登場する水車もこの道沿いにあります。
散在する古民家は、竹細工、和紙、蕎麦など、様々な伝統の技をもつ匠が営むお店。体験ができますよ(今回は時間の関係でパス)。
火の見やぐら。鐘もついてます。下の板は木槌でうつんだとか。
宿場通りの脇を進むと、可愛く由緒ある教会が。
ギリシャ正教で牧師さんが月1回来る際にだけ開放するんだとか。日本の集落に教会って不思議。
ここで、ユニーク散策コースのご紹介。
【わらアートめぐり】
広い里山に巨大なわらアートが点在しています。いまにも動きそうな大迫力。
牧場(馬小屋)にあります。
疫病退散させる伝説の妖怪「アマビエ」。道の駅にありました。
【野仏めぐり】
可愛らしいお地蔵さんを道端で見つけましょう。御朱印のように各所でスタンプが押せますよ。
グルメ
まさにいちご狩りのシーズン。道の駅から3分くらいの距離に温室の「いちごの家」があります。
「雪いちご(500円)」なる、かき氷みたいなものがおすすめみたいなので注文しました。
氷にイチゴのスライスが乗っかってるのかと思いきや、全て凍らせたいちごを砕いたものだとか。何もかけなくても甘酸っぱくて疲れが取れました。
道の駅の別棟「豊楽館(たくみカフェ)」で、安くイチゴスイーツが食べられます。
休憩コーナーには巨大なひな壇が。20段はあろう代物で圧巻です。
ひな壇を眺めながら、イチゴショートケーキとコーヒーのセット(500円)
吊るし雛づくり体験もできるそうです。
ランチにお薦めなのが、バス停向かい「里山食堂」。人気店です。
残念ながら火曜日はここも含め、里の多くの飲食店がお休み・・・。次回ぜひ。
代わりに、近くにある宿場通り沿いの「やまいち屋」でざるそばいただきました。
さすが蕎麦栽培の里だけあって、弾力のこしが半端ない。のど越し最高。
宿場通りを北上すると、「須川茶屋」なる「シュウマイがうまい店」が。珍しいですね。
ここも残念ながらお休み。たくみの里にくる際は火曜日は要注意です・・・
里山散歩
たくみの里散策の真骨頂は、宿場通りが終わり左折し西へ向かう田園地帯なのです。
谷川岳が美しい。
熊野神社の鳥居が雑木林に映えますね。
道端にふきのとう。春だね~。
東京は桜満開ですが、こっちは桜はまだで梅満開。
養蚕も盛んだったようで、天井の空気抜けのための櫓がある養蚕小屋が残ってます。
寺通りを右折し、初雁のこみちを目指しさらに北上します。
田園風景の中に馬小屋が見えたり結構楽しめます。
道のどん詰まりの山の手前に「初雁のこみち」があります。季節の様々な花や植物がみられます。
水仙が満開!のどかだな~。
細い道を折り返すと、畑のど真ん中に「一之宮地蔵桜」なる立派な一本桜が。
地蔵小屋にベンチまであり、しばしの休憩。
一本桜が満開だとさぞ神秘的だろうな
一本桜を進むと、水路沿いに立派な「泰寧寺」がひっそりそびえていました。
京都みたいに観光客でごった返す寺院じゃ風情が台無し。こういう誰もいない穴場がいい。JRのCM気分~。
用水路沿いに里山風景が広がります。庄屋通りに向かってひたすら南下。のーんびり
用水路には6~7月に蛍が舞い飛ぶんだとか。
里山の夕暮れ。自分が国内旅で求めているのはこれ。ノスタルジックな古き良き日本。いい日旅立ちを口ずさみながら♪
摩訶不思議!珍百景
たくみの里には、珍百景スポットも点在(と自分が命名してるだけなんですが)。
里の北部の初雁のこみちの手前に面白いスポットがいくつかありました。
田園風景の中にポツンと「たくみの里周遊馬車の馬小屋」がありました。
「えーなんでここにー?」という感じです。
コロナの影響で周遊馬車はお休みらしく、馬小屋とミニ牧場で2頭の馬が淋しそうに過ごしてました。
白馬のカンタ君。
小さな馬がなぜか興奮してました。まさに馬並み(笑)
帰ろうとすると、ひひ~ん!と淋しそうに鳴いたのが印象的でした。
手作り感あふれる遊具。しかし、飼育員が誰もいないのが不思議です。
少し北上すると、ガラクタ置き場のような場所が。全てのガラクタを販売しているらしく、連絡先が記載されています。
しかし、錆びたテントの骨組みだけ「売ります」って、買う人いるんだろうか?動きそうもない中古車なども販売。
ここは里マップでは「炭焼きの匠」ということでした。摩訶不思議なスポット。
果樹園の脇を歩いていると、モンペを履いた農作業中のおばあさんと思ったので挨拶しようとすると、案山子でした・・・
馬頭観音の脇になにやら手作り人形らしきものが。
人形の脇の塔婆を読むと「この地区には観音様がいるからコロナにはかからないよ」という切実な願いが。きっと集落のご老人が願いを込めて作ったんでしょうね、なんだか切なくなりました。
宿場通りの絵画の匠の家
入り口の大きな石に、味のある猫のイラストが。「石画教室」をやっているらしい。
たくみの里から湯宿温泉へ抜ける山道の一本道をてくてく歩いて帰ったのですが、人通り車通りもほとんどない道なのに「歩道橋」がありました。
大通が交差している訳もないのに、なぜここに歩道橋??謎が知りたくなりました。
歩道橋の中は荒れ放題。
橋を上がった先は落ち葉で埋もれた道なき道。誰も通っていない様子。
さらに進むと、たくみの里の端の畑に出ました。近道のようです。
道を進むと、宿場通りの途中にぶつかり、目の前が小学校廃校を再利用した「こども園」でした。
湯宿温泉の宿の女将から聞いたことを思い出しました。「このあたりの子供はたくみの里の小学校に通学するのに、山道を歩いていったんです。でも統廃合になってしまって・・・」
あの歩道橋は昔に通学のために安全と近道用に設置されたものだったようです。時代の流れを感じたひと時でした。
まとめ
地元の人には知られているが、都民にはあまり知られていない「たくみの里」。
こんなのどかな里山の風景に出会えるのは、疲れた都会人のオアシスになること間違いなしです。
都心からのアクセスもいいので、ぜひこの穴場に出かけてみては?
【次頁】「群馬【湯宿温泉】静かでこぢんまりした癒しの温泉(東京からアクセス良好な温泉1泊ひとり旅②)」
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