モロッコ旅行記第4弾。
カサブランカ空港からマラケッシュへのONCF鉄道を使った行き方の後半です。
前回は空港線を利用し、空港駅から乗換駅のカサ・ボヤージュ駅までの利用方法をご説明しました。
モロッコ・ONCF鉄道でカサブランカ空港からマラケッシュへの行き方PART1(マイルで世界一周旅行記⑥:モロッコ編③)
今回は、カサ・ボヤージュ駅での乗り換え方法と、マラケッシュまでのローカル線の様子についてレポートします。
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1.カサ・ボヤージュ駅での乗り換え
カサ・ボヤージュ駅で空港線を14:10に下車すると、ホームがいくつもあり、どれが目的のホームか途方にくれました。
改札近くのホームには空港方面に向かう列車を待つ客で溢れかえっていました。
ワイシャツ姿の駅員もいたのですが、忙しそうで声をかけれずじまい。
仕方なく、ホームの乗客で教えてくれそうな人を探すと、隅っこに眼鏡をかけた真面目風な大学生男子を発見。
声をかけると、片言の英語は分かるようで、親切にも一緒についてきてくれました。
まずは改札を一旦出て、駅構内の頭上の電光時刻表を一緒にチェックしてくれました。
3番ホームで、14:55発の613便に乗るようにとのことでした。
ここで45分の待ち時間です。
チケットの列車番号と違うし、事前にネットで調べておいた乗り換え時刻とも違うので心配していると、その大学生が「これでいいですよ」とのこと。
ちなみに、海外旅行の際の路線検索の頼みの綱である「Google Map」の経路検索をモロッコで使っても、欧米時のように正しい路線、直近の発着時刻、乗継案内などはほぼ表示されず…(涙)。
電光時刻表には、マラケッシュ行きのこの便の後は16:55(2時間後)しかなく、空港方面に向かう空港線が多数出ているのがわかります。
時刻表を見ると、ターミナル駅らしく多方面に線が出ているのですが、日本と違い、行き先ごと、上り下りごとにホームが決まっておらず、ごちゃ混ぜ状態の発着のようです。
モロッコの駅は、改札に出るときには駅員の切符チェックはなく、再び改札を入る際に切符を提示すればよいみたいです。
3番ホームへの行き方が分からないでいると、学生さんが「こっちだよ」と改札前の地下通路を降りて一緒に3番ホームまで上がって案内してくれました。
なんでも、日本のアニメが大好きで、いつか来日したいと思っている学生さんとのこと。最後に握手をして別れました。
モロッコ人(特に男性)は、親切な道案内だと思っていたら最後にチップをせがまれたり、わけもなく怒鳴られたり、いい思い出はないのですが、この学生さんは本当に親切な人で、心がほっこりした瞬間でした。
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2.カサ・ボヤージュ駅のホームでの待ち方
カサ・ボヤージュ駅の駅舎はターミナル駅だけあり立派ですね。
券売機もありますが、英語表示ではなく複雑そうで、観光客の利用は難しいかな。
ホーム向こうに見えるのは、巨大な新しい駅舎が工事中。
ただし、肝心なホームの屋根はなく骨組みだけで、真夏の日光が照りつけるホームで待つのは至難の業。駅舎工事の前にホームの屋根くらいつけろよって。
多くの乗客は、地下通路や階段の日陰に座り込んで待っていました(自分も)。
ホームには列車の発着を示す電光案内板が設置されているので、間違わないようによく見るべし。
(電光が薄いのか、何度撮影しても画像上は表示がとぎれとぎれ。実物は全て表示されてます)
一等車は先頭か最後尾に数両連結されていて、中間の大部分は二等車。
ただし、一等車が先頭か最後尾か案内板にも表示されてないので、列車が到着して初めてわかるのです。
今回も自分が待っていた最後尾ではなく、最前列が一等車だったので、最後尾付近のホームで待っていた観光客が大移動。
別の列車の2等車の車体を撮影した際、偶然映ったデッキ付近にたたずむモロッコ男性。
こちらのカメラが分かるとすごい剣幕で怒鳴ってきました。たぶん「勝手に自分を映すな!」と。
幸い、すぐにドアが閉まりあちらの列車は発車。動き出しながらドア越しに中指を立てられました。さっきの親切な学生さんとは大違い。
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3.マラケッシュ行きのローカル列車一等車の様子
空港線と違い、こちらの一等車はコンパートメント部屋タイプ。
ガラス仕切り扉で1つの車両にいくつかの部屋があります。
一列3席×2=1部屋6席タイプ。乗り心地はふかふかでまずまず。
二等車はボックスタイプで立っている客がでるほど満員。
空港線と同じく、車体や連結部分のドアに①②とクラスが表示されています。
お菓子飲み物などの売り子のおっさんスタッフがキャスターを押して移動するのですが、キャスターのパイプをカンカン叩いて合図するので、その音に少々びっくり。
トイレも別々のものなので、基本的に二等車の客が一等車のトイレを使うことはないはずですが・・・
ロングランなので、最初まあまあの一等車トイレでも、そのうちに尿は床にこぼれているわやらで、利用するのもためらう有様。
二等車のトイレも参考に見たのですが、さらにすさまじかった(汗)。
モロッコ人の利用のマナーの問題もあると思います。
ただし、自分は頻尿で3時間越えの列車の旅で我慢するのは至難の業。トイレの存在自体だけでもありがたい。
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車窓からの風景は、最初はスラムの家並み、そのうちずっと乾燥した荒野を進む一本線。あー異国の地に来たんだって実感。
1日のうちに飛行機から列車の長旅と、疲労続きで3時間越えの列車では睡魔との闘い。
ただし、モロッコでは寝たら荷物の保障はないくらい治安がよくないそうで、一人旅の自分はつらかった。
やっとのことでマラケッシュ駅に到着。
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4.マラケッシュ駅からタクシーで宿へ向かおうとするが…
大きくて立派な駅です。アラブの荘厳さがありますね。
駅構内には両替所もありました。
駅を出るとタクシー乗り場になっていて、客引きのドライバーが声をかけてきます。夜6時を過ぎているのに、モロッコは明るいですね。日没が夜9時過ぎです。
事前にネットで、もう少し駅を進んで大通り沿いの方が、割安の流しのタクシーがつかまえられると書いてあったのですが、疲労でそんな力もなく、ドライバーに促されるまま進む。
宿は駅から徒歩1時間もかかるメディナ(旧市街)の中のリアド。タクシーに乗らない私ですが、今回ばかりは必須。宿の送迎手配だと1名15ユーロ(1500円)もするんだとか。
案の定、ぼったくり運賃を言うドライバーに、最初1回だけ値引き交渉し半額近くに。ただし、ネットに書かれていた相場より割高なので交渉の余地があったのですが、疲れがピークで妥協することに。まあ数百円だから(金額は忘れた)
マラケッシュのタクシーはクリーム色で、ポンコツ車です。クーラーも効かず、窓全開で飛ばします。
15分くらいで旧市街のスーク(迷路)の中のちょっとした広場に到着。乗る際に宿の住所を見せて「知ってるOK」と言っていたのに、この運転手のおっちゃん、分からんみたい。
知ってるふりをして、「この広場を右に進んだらすぐあるよ」と繰り返すばかり。そして、広場には道案内チップめあての若者がわんさか集まってきて、まるで餌に群がる池の鯉状態(汗)。
窓の中にも顔をつっこんできそうになる。
そして、半ば強引に下ろされ、タクシーはあっという間に去っていき、たかりの若者を追い払い、広場周辺をうろつくも、運転手の行っていた「右にあるよ」というのが簡単な嘘だと分かるのでした(つづく)
マラケッシュのリヤド騒動(マイルで世界一周旅行記⑧:モロッコ編④)
【次頁】モロッコ・ONCF鉄道でフェズからカサブランカ空港への行き方(マイルで世界一周旅行記⑧:モロッコ編⑤)
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