本当に【マイルで世界一周】は割に合わない失敗なのか?(世界一周経験者がある記事を検証してみた)【世界一周計画シリーズ⑫】

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先日、にほんブログ村「マイレージ」カテゴリーの注目記事で、とある記事の見出しが目に留まりました。

その見出しには、「無料どころか高額なので、マイルで世界一周は失敗」のように受け取れる表現がありました。

いろいろな見方があるので、表現の自由がありますが、この夏にANAマイルの特典航空券の恩恵を受けて世界一周した経験者としては、見逃せません。

だって、失敗なんて少しも感じさせない、かなりお得な旅行(マイルの使い方)と痛感し、みなさんにお勧め記事を書いているのですから。

しかも、その方の膨大な記事を読み進めていくと、言いたいことと、記事のショッキングな表現の見出しとのギャップがあり、ちょっと読者をひきつける「釣り」タイトルのような気がして、残念でした・・・。

世界一周の実際と、残念に思った記事内容を比べ、自分の意見を述べたいと思います。

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とある記事にある「マイルで世界一周は失敗」とはどういうことか?


端的に言うと、この方が長々しく分かりずらい記事で伝えたいのは、失敗ではなく、「実際かかる手数料・税金とマイルの価値を比較し、どちらが得かよく吟味して」というもののようです。

【記事の要約は次のとおり】
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
■マイルによる特典航空券(通常の往復特典でも、世界一周特典でも)は、航空券代は無料だが、別途かかる手数料・税金(空港税や旅客サービス料)、燃油サーチャージは有料。

■利用する航空会社、区間、距離、空港により、手数料・税金の料金は様々

■飛行ルート次第で、この諸税等が安く済むルートもあれば、予想以上に高額なルートも出てくる。

■特に欧米では、片道5万円以上の区間や、全区間合計20万円になる場合もあり、その場合は無料特典のマイルの意味がなくなる

■また、世界一周では区間が増えれば増えるほど諸税等も増えるので、マイルで無料の世界一周のはずが高額な諸税等がかかってしまいかねない。

■なので、よく調べて、高くなるルートであれば、途中に自己手配のオープンジョー区間(安価な国内線やLCC、鉄道等で移動)を作り、諸税等を節約することもできる(有償航空券なら、諸税等も代金に含まれる)。
 ※世界一周特典では、オープンジョー(発着地が違う地上区間)もルートの一部としてマイル積算外で認められています。

■特典航空券のハブ空港(大都市)区間は空席がない場合や、乗継に時間がかかるので、格安有償の自己手配(LCC等)の迂回ルート(地方)を組むこともできる。

■(結論)世界一周特典と別のチケット(片道特典や有償)を組み合わせるのもよいかもしれない。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
という記事の内容。

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この方、記事内容からして、相当マイラーマニアだとお見受けし、知識豊富です。

なるほど~、という違う見方の発想に関心する部分もあります。

ただし、限られた日数の弾丸旅行で、多くの国を回る世界一周(勤労者はこのパターンが多いのでは)の経験者から見ると、「机上の空論」のような気がします。

陸マイラーブロガーによくありがちな、知識先行型のマニアが書きそうな内容です。

そして、何より、記事タイトルの「マイルで世界一周は失敗」というショッキングな見出しとはかけ離れ、「予想以上の諸税等がかかる場合の選択肢の提案」という内容なので、やはり釣りタイトル的な感じが否めません。

では、実際のところはどうなのか、この方の記事と比較しながら検証していきます。


「マイルで世界一周は失敗」記事の検証


前置きとして、次のようなマイラーが世界一周特典を利用する場合を検証します。

■仕事や家庭が多忙なため、特典航空券発行に時間と手間をあまりかけられないマイラー

■高度で面倒な知識を駆使するのは負担感があるマイラー

■仕事の休暇で行くので限られた日数の弾丸旅行マイラー(学生バックパッカー的のんびり世界一周ではない)



自分も含め、こういう「なんちゃってマイラー」、結構多いのではないでしょうか。

なので、ブログ村ランキング上位に入るような、陸マイラー強者(高度な知識を駆使し、手間暇を惜しまないマニアなマイラー)ならば、どうぞこの記事のように、複雑な知識をパズルのように組み合わせ、手間暇を惜しまず少しでも安く済むことに喜びを感じる世界一周実践をしてください(ちょっと皮肉かな・・・)。

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検証①「世界一周にかけられる旅行日数」


この方、日本の夏季休暇パターンとして多いのが、「平日5日休暇と前後土日で合わせて9日間しかとれないので、10日以上が条件の世界一周は難しい」と言っています。

この点はその通りだと思います。

そうでなくては、誰もがお得なマイルで短期間に世界一周ができ、制度改悪につながりかねません。

自分の場合、幸運にも17日間の夏季休暇をいただけたので、5か国周遊ができました。

その国で精力的に観光に出かけたい派の自分としては、弾丸旅行で1か国につき最低3泊4日(前後が移動日、中日2日が観光日)は必要かなと思います。

9日だと、2か国程度しか回れませんね。

その場合は、必要マイルが少なく済む、往復特典航空券で2か国(目的地+途中降機地)訪問するのがベターかと思います。

もっとも、セレブ志向が多い陸マイラーにありがちな「飛行機や空港ラウンジを楽しみ、豪華SPG系列のホテルで1日のんびりで十分。観光は適当に」という旅行感覚であれば、最低の10日の世界一周でも、2泊3日×4か国程度でも満足できるかもしれません。

ただし、短期間での国移動は相当疲れると思います。

一方、観光重視の旅行なら、往復特典より世界一周特典のメリットが発生する3か国以上の滞在では、やはり最低10日以上になります(3泊4日×3か国=10日(国間移動日2日は重複カウント))

やはり、多くの勤労者(特にサラリーマン)は、世界一周10日の壁は厚いといえます。

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検証②税金・手数料とマイル価値を比較する意味があるか


諸税等が高額な区間があるので要注意とのことですが、一部の欧米を除けば、べらぼうに高くなることはまずないと思います。

今回の自分の8区間(途中、2区間は乗継)の場合、諸税等は9万円程度で済みましたので、1区間につき、平均1万円強といったところでしょうか(欧米4区間を含む。うち燃油代と航空保険料が高く約6万円)。

諸税等が特に高く悪名高い、ロンドン空港はじめ、いくつかは要注意でしょうが、それでも、マイル価値は高いと思います。

特に、今回のように、全てビジネスクラス路線が特典予約できればマイル価値はぐ~んとアップ。

今回は、12.5万マイルで足りる総距離ルートを組み、全ビジネスの有償相場とすれば100~200万円はするルートなので、多少の諸税等はかかっても、この方の記事で心配されているような、「諸税がマイル価値より上回る」ことはめったにないように思います。

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それに、慣れない国を次から次へと弾丸で周遊し、疲労がたまる世界一周では、中長距離フライトでビジネスシートでくつろげる有難さは半端なかったです。

諸税の節約のために窮屈なLCCエコノミーを自己手配するなんて、現実的ではありません!(経験者は語る)。

快適な弾丸世界一周ルートのポイントは、スターアライアンスのハブ空港からできる限り「直行便」で結ぶルートづくり。

この方が提唱されている、乗継や迂回ルートが多いルートは、もうへとへとになると思います。

また、特典航空券空席の確保は、往復券でも難関なのに、いくつも希望する区間・座席クラスを確保しようとなると、時間との勝負です。日に日に空席がなくなっていきます。

各区間の税金・手数料を見積もるために、いちいちANA・スタアラウェブサイト検索やANAコールセンターと時間をかけてやりとりし、その結果、諸税の高低で一喜一憂してルート変更するするなんて、時間がもったいないです。

その上、諸税を度外視してやっとたてたルートだって、コールセンターの予約の際に、一部の区間が空席なし、もう一度ルート組み直しというダメだしが多々あるのが常ですから・・・

諸税の数万円くらいの高低なら、目をつぶって、早めの空席確保、ホテルや観光のリサーチに時間をかけた方が、限られた時間の有効活用かと思います。

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検証②税金・手数料が高額な場合の「代替の安価な有償の自己手配区間」


この方、簡単に「代替えルートの自己手配」と謳っていますが、慣れない人にとってはこれがなかなか手ごわい。

「英語力」と自己手配の関係

私は、英語はほぼできません(中学英語程度)。

英語できないのにたった一人で世界一周なんて度胸があるとよく言われます(汗)。

日常生活なら、相手を前にすれば片言の英語とジェスチャーでなんとかなるのですが、チケットの予約となると難しい。

欧米内の有償国内線やLCC、鉄道の自己手配は、主に現地会社の英語サイトで予約する必要があると思います。

これが、英語が苦手な人にとっては、かなり高いハードル(汗)。

skyscannerで海外発券の検索結果に日本表記の代理店サイトが表示されればいいのですが、海外発着のローカル路線は希望する時間はあまりヒットしないと思います。

となると、やはり英語表記の公式サイトからの予約・・・

あるいは、現地の空港や駅でチケット購入ということもできますが、国をまたぐような長い路線では、空席があるかどうか、また、券売機や有人窓口での言葉の壁が阻みます。

そう考えると、慣れない「代替え区間の自己手配」でまごつくより、多少諸税等の出費は増えても、日本にいる時にすべての区間をスタアラ特典で予約しておいた方が、自分みたいな大多数の英語苦手な方は安心ですよね~。

その国の「土地勘」と自己手配の関係

また、諸税を節約するための「地方空港等の迂回ルート」や「鉄道等の地上交通機関の利用」は、その国の土地勘が必要になります。

何度も訪問して土地勘がある国の場合はいいのでしょうが、初めての訪問国の場合は、相当な下調べを事前にしておかないと、現地で途方に暮れると思います。

ハブ空港の都市から、さらにホテルや観光地のある中心部への移動手段や、観光のための移動手段・ルート確認も、何か国にもなると結構下調べが大変だったので、「代替えの地上区間自己手配」までの余力は、自分の場合はなかったと思います。

まとめ


ブログ村ランキングをはじめ、タイトル表示のみで、多くのPV数を稼ぐためには、多少記事タイトルを盛ってしまうことも致し方ないとは思います(自分もそうだから)。

ただし、あまりにもショッキングなタイトルで、でも読み進めると「あれ?タイトルと内容が合わない」という記事は、自分はなるべく書かないようにしています。

今回のある方の記事を「世界一周経験者」の自分が分析しましたが、やはり、机上の理論と実際は違うということです。

10日以上の休みが取れる方は、「マイルで世界一周」は大変お得な旅ですので、ぜひ挑戦してくださいね!


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