パリでは、市内を縦横無尽に網羅されている地下鉄(メトロ)が最も便利な交通手段です。
団体ツアーの旅行では貸し切りバスでの移動ですが、個人旅行では公共交通機関を利用します。そんな時、地下鉄を上手に使いこなせば、市内のほぼ全域にアクセスできます。
自分のような初心者は最初は勇気がいりますが、乗りこなすうちに街や地元パリジャンの様子も身近に感じられますよ。
今回は、私のパリ地下鉄初体験を踏まえて、チケットの購入方法、駅構内の利用の仕方などをご説明します。
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1.パリ地下鉄の概要
市内20区内に、全14路線、約300の駅があります。番号と色で路線分けされていて、外国人観光客にも分かりやすくなっています。
東京では、地下鉄(メトロ、都営)、地上路線(JR、私鉄)が複雑に入り組んでいて、路線情報や駅の案内も分かりずらいですよね。東京とは大違い。
料金は一律で、何回乗り換えしても、終点まで乗っても、運賃が変わらないのでお得感があります。

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2.駅の入り口&チケットの種類
駅の入り口はこんな看板
市内の中心部では、地下に駅があります。地下への階段の入り口に「Mマーク」の看板が立っています。
看板表示も違う場合が。ここでは「METRO」表示。
日本と違い、駅構内にトイレはありません(大きなトイレは有人で有料であることもある)
チケットの種類【短期滞在では「カルネ」がお得】
※1ユーロ=135円で計算(2017.12.27時点)
駅の窓口か自動券売機で購入できます。

メトロ、バス、トラム、RER(高速郊外鉄道)の共通券。90分以内であれば乗り換え可能。


1枚あたり1.45ユーロ(約196円)と1回券より安くなっているので、8回以上乗車するのであればカルネがお得!
特別なチケットではなく、1回券が10枚セットになっただけなので、毎回1枚ずつ使用します。
自分の場合、パリ3泊4日で1日あたり2~3回の地下鉄乗車だったので、最終日にカルネ10枚全て使い切りました。これくらいの短期滞在日数の場合にカルネがお得になります。

1週間(21.25ユーロ)または1か月(70ユーロ)定期をチャージできる。発行には証明写真と5ユーロが必要。頻繁に乗車する方、長期滞在者向き。

市内と市外の複数の交通機関が1日乗り放題になる。料金はゾーンによって異なる。


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3.チケットを買う【自動券売機の使い方】
券売機は新式(タッチパネル式、紙幣対応)、旧式(ボタンとローラーで選択、硬貨のみ)があります。
【新式券売機】
最初に表示言語(ユーロ圏4か国語)が選べるのですね。日本語はないので英語選択かなあ(涙)
【旧式券売機(カルネの買い方)】

筒形コントローラーを回転させて、画面の項目上下をします。右ボタン(緑)は「OK」、左ボタン(赤)は「キャンセル」なので前画面に戻れます。
画面上は「ナヴィコ」購入。5ユーロ分のクーポン券を発行し証明写真をもって窓口へ。
1回券やカルネは、画面下(Buy Ticket)を選択し次へ。
次画面でチケットの種類を選択。「あれ?カルネがない?」と焦ってしまい、自分は結局券売機はここで断念(汗)。窓口に行ってカルネを購入しました。実は、カルネの場合も一番上「Ticket T+」を選択するんだとか。
自分は窓口で「カルネ」と伝えると簡単に購入できました。機械音痴の方は窓口がよいかも。
次画面でチケットの購入枚数を選択します。カルネは「10枚(1carne)」を選択すると購入できるそうです。(この画像は他サイトから拝借しました(料金が古いですね)

その後、正規料金(大人)か割引料金(子供)か選択し、支払いになります。硬貨かクレジットカード決済をします。


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4.改札を通り、ホームに出る
入り口改札はこんな感じ。ICパスをタッチするか、1回券を挿入するとゲートが開きます。
チケットを取り改札を通過するとすぐ上方に、路線別の方向案内板があるので目的路線に沿って進みます。
大きなモンパルナス駅はなが~い歩く歩道が。ちなみに日本と違い、パリの駅は階段ばかりでエスカレーターはほとんどないので大きな荷物運びは大変です。
大きな駅の構内には、銃で武装した軍が見回っていて、不審者に尋問していました。テロの脅威を感じた瞬間でした。
ちなみに、パリ地下鉄駅構内には、全路線図の掲示はほとんどないので、乗り継ぎして目的地へいきたい場合、予め利用する路線を決め、その行き先(終点駅名)をフランス語で覚えておくことが大切です。
駅構内の壁(各ホームへの入り口付近)には、次のような路線情報が掲示されています。予め調べておいた路線番号と終点駅名を確認し、その路線に目的地の駅があるのか確認して進みます。

ホームはどこもこんな感じ。おしゃれなパリにしては殺風景です。
ホームに下がっている路線番号と終点駅名を再度確認して待ちます。
大きな駅だと、あと何分で到着するか電光掲示板もあります。
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5.乗車&降車する
電車のドアは自動ドアと手動ドアがあります。手動ドアはボタンを押すか、レバーを上げてロックを解除します。レバー式は心配だったので、他の乗客が開けた後に乗り込みました。
車内はこんな感じ。
横の長いすの日本と違い、ボックスタイプの座席です。居眠りしている人はいません(スリ窃盗の防止)。スマホを見ている人も若い人くらいで少なかったです(スマホ窃盗対策)。荷物は横や下に置かず背負わず、前でかかえていますね。多人種な乗客はパリならではですね。
スリグループ(女子高生風やジプシー風)が近づいてきたら注意!
車内にも、日本と同様に出入り口上に各駅案内図が掲示されていました。
降車後は、出口(ソルティーSortie)の看板を頼りに進みます。
目的地に近い出口を目指しましょう。乗り換えの場合は、次の路線番号に沿って進みます。
ちなみに、駅構内には係員が巡回しチケットをスキャンチェックしています(自分も1回呼び止められ受けました)。降車したらすぐチケットを破棄してしまうと高い罰金を払うはめになるので要注意。
出口は使用済みチケットを回収しないので改札タイプではなく、こんな頑丈そうなゲートを押して出ます。
こんな全面セラミックのいかつい出口ゲートも。駅じゃないみたい(汗)
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6.まとめ
このレポートは、ANA特典航空券欧州周遊の2017年7月23(日)~30日(日)(トルコ)、30日(日)~8月3日(木)(フランス)をもとに作成しています。
最初はパリの地下鉄は物騒だとネットで読んでいたので、恐る恐る利用するという感じでしたが、慣れてしまえば市内中心部の観光地をはしごするのに、一律料金の格安で乗り換えて移動するのが大変便利でした。
ただし、早朝と夜間の利用は避けた方がよいらしいです。
自分はモンサンミッシェルツアーに申し込んでいて、当日早朝にオペラ座通りの集合場所に地下鉄を乗り継いていかなくてはならなかったので、その時は緊張しました(閑散とした駅前や校内に変な人がうろうろしていたし)。
ただ、幸いにも今回の滞在で危険な目にはあいませんでした。
次にパリに行く機会があったら、また地下鉄を乗りこなしたいですね




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