
ANA特典航空券を利用しての初のパリ旅行は、まずシャルルドゴール(CDG)空港からホテルのあるパリ市街地までの安心でお得な移動交通手段を決めるのが一苦労でした。
結局、空港バスを使って大正解でした。
実体験を踏まえて、空港バスの生き方を検証してみます。
目次
1.なぜ空港からの移動手段を迷うのか【治安の悪さ】2.パリ市内までどんな移動手段があるか
3.「ル・ビュス・ディレクト」の運行ルート
4.空港からル・ビュス・ディレクト(モンパルナス行き)に乗ってみた
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1.なぜ空港からの移動手段を迷うのか【治安の悪さ】
空港から高額なタクシーを使えるリッチ層はともかく、自分のような庶民旅人は、どの国でも空港から電車を利用することが多い思います。
パリにも空港と市内を結ぶ「RER(高速郊外鉄道)」がありますが、これを使わない旅行者が少なくないそうです。
自分は乗ったことがないので分かりませんが、途中の「北駅」あたりの物騒なエリアを通るため、乗客めあての事件が頻発しているからです。
実際、外務省フランス大使館のHPには、旅行者への注意喚起として、「乗客が地元ギャング団にホームまで引きずり出され、身ぐるみはがれる事件が多発、RERに乗車の際は気を付けて」とあり、これを読んだらビビッて他の交通手段を考えますよね。
現地ツアーの日本人ガイドにも念のため聞いてみたら、「事件がよく起こるので、RERが止まってダイヤが乱れることが多い。早朝や夜間だけでなく、日中もなるべく乗車しない方がよい(地元の人もそう)」と教えてくれました。
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2.パリ市内までどんな移動手段があるか
タクシー、送迎車チャーター、電車、バスなど様々あります。
※料金は1ユーロ=約135円(2017年12月22日現在)で計算(片道料金)
【タクシー】
■所要時間:40~50分
※ただし、夕方は交通渋滞でかなりかかる。
■料金:パリ右岸50ユーロ(6,750円)、パリ左岸55ユーロ(7,425円)
※2016年3月から、タクシーの料金定額制がスタート。
※高いけどグループならよいかも。割り勘にできない自分のようなおひとり様では損
【送迎車チャーター】
※現地オプショナルツアー「VELTRA」のメニューを参考にしました。
■料金:
(1)日本語ドライバー貸し切り:15,000円
(2)英語ドライバー、客混在:2名~4,000円、1名8,000円
※超高い!
【RER(高速郊外鉄道)】
■所要時間:約30分(10~20分間隔で運行)
■料金:10ユーロ(1,350円)
※格安で交通渋滞の心配なしだが治安が心配
※パリ中心部の各駅からメトロに乗り換えホテルに向かう必要あり
【空港バス①「ロワシーバス(Roissybus)」】
■所要時間:約75分(15~20分間隔で運行)
※ただし、夕方は交通渋滞でかなりかかる。
■料金:11.5ユーロ(約1,553円)
■行き先:オペラ座(バレ・ガルニエ)のみ
※手ごろな価格だが、オペラ座周辺宿泊者に限られる?
【空港バス②「ル・ビュス・ディレクト「(Le Bus Direct)」】
■所要時間:約60~75分(30分間隔で運行)
※ただし、夕方は交通渋滞でかなりかかる。
■料金:17ユーロ(約2,295円)
■行き先:3方面(エッフェル塔、モンパルナス駅、オルリー空港行き)
※エールフランスが運行するリムジンバス、少々高め
自分は結局、「ル・バス・ディレクト」にしました。
その理由は、ネットで宿泊ホテル探しの際、パリ観光地中心からほどよい距離で、左岸南側14区の比較的治安のよいモンパルナス界隈に、格安で口コミ評価のよいホテルが多くあり、このバスは「モンパルナス行き」があるからです。
あと、料金を割り勘にできない「おひとり様」にも手ごろな料金だし。
このように移動交通手段を決める際、一緒に行動する人数や、治安や立地などの条件から便利で安心できる宿泊地を決め、そこにアクセスしやすい移動手段を考えるのがよいと思います。
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3.「ル・ビュス・ディレクト」の運行ルート
全部で4つのルートがあります。
■【2番方面:エッフェル塔行き】途中のバス停:ボルトマイヨー、エトワール(凱旋門)、トロカデロ
■【3番方面:オルリー空港行き】
■【4番方面:モンパルナス行き】途中のバス停:リヨン駅
※「1番方面」は、オルリー空港~凱旋門コースでCDG空港からは利用できません。

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4.空港からル・ビュス・ディレクト(モンパルナス行き)に乗ってみた
スターアライアンス特典航空券(トルコ航空)なので、CDG空港到着はターミナル1。このバスの最終発着地はターミナル2のようです。
①チケット売り場
空港32番ゲートを出て道路を渡ると、空港バスチケット売り場がすぐあります。
ただし、左側の赤い売り場は「ロワシーバス」なので、ル・ビュス・ディレクトは右側の白い売り場です。
チケット売り場は券売機のみ。英語もフランス語も読めない自分がまごついていると、常駐しているオレンジ色のユニフォームを着た係の人が丁寧にパネルタッチを教えてくれました。
これがチケット。大人片道(oneway)17ユーロ(2,295円)ですが、往復(round trip)だと30ユーロ(片道15ユーロ相当(2,025円))なので、往復分で540円お得です。
チケット売り場には、各方面の接近情報が電光パネルで表示されるので便利です。フランスでもトルコと同じ「到着分表示」で、到着時刻表示の日本と違いますね。
チケット売り場を出て左手に乗り場があるので、モンパルナス行きだと「4番のりば」でした。
②車内の様子
バスに乗り込むと、運転席でチケットのバーコードを赤外線カードリーダーで読み取ります。チケットは運転手からその場で購入もできるようです。
この往路のバスには前方に荷物置き場があったので、自分で荷物を積み込みましたが、復路のバスにはなかったので、係員さんがトランクに積み込んでくれました。
車内は意外にもがらがら。リムジンバスなので乗り心地満点。でもエアコンが効きすぎなので、飛行機の中で来ていた防寒着を着用。バス停が近づくと車内に鐘の音が鳴ります。いかにもパリらしいです。
途中、軽い渋滞はありましたが、定刻通り75分でモンパルナス駅バス停に到着。
③分かりずらい地下鉄モンパルナス駅バス停の場所
ホテルはモンパルナス駅から地下鉄4号線に乗り換えた「ドンフェール・ロシュロー」という駅。バス停の大通りを降りたら右に5分くらい進むと左手に大きなモンパルナス駅がありました。
帰国時(復路)、地下鉄でモンパルナス駅に到着し、「BUS」マークがある「出口soretie」を目指しでた8番出口が「市バス」乗り場(汗)。
しかも、ル・ビュス・ディレクトバス停とは反対方向。モンパルナスタワーの裏に出てしまい、重い荷物をひきずりながら遠く迂回するはめに。
「BUS」マークを信用して進まない方がよいですよ。

バス停の上に「飛行機マーク」がついています。オレンジ色の係員も常駐しているみたい。
バス停の看板
時刻表には、各時間00分、30分出発のようです。5:30から22:30まで運行しているんですね。
そして、事故渋滞にも関わらず60分で往路と同じく空港ターミナル1の32番ゲート前に到着。
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5.まとめ
このレポートは、ANA特典航空券欧州周遊の2017年7月23(日)~30日(日)(トルコ)、30日(日)~8月3日(木)(フランス)をもとに作成しています。
大きな交通渋滞もなく、ほぼ安全かつ順調に空港バスで移動できました。
日本と違い、電車に乗車していても治安が悪いとは面倒な話です。
パリ旅行をする方の参考になれば幸いです。



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