夏休みまで早3か月。GWで航空券の予約がぐっと埋まるのは確実ですよね。
なので、その前に重い腰を上げて、貯まったANAマイルを使った夏旅行のための特典航空券の予約と、欧州旅行の計画を4月13日(土)に一気に始めました。
「マイルで航空券代はタダになってお得だけど、特典航空券の予約・発行ってどうやるの?空席狭き門でしょ?手順面倒なんでしょ?」とお思いのあなた。
コツをつかめば大丈夫。この記事が参考になれば幸いです。
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陸マイラー現在の自分と「夏の欧州旅行」にした理由
ゆるゆる陸マイラーの自分も気が付けば3年目に突入。我ながらよく続いてるなと。
2年目の昨年は、自分なりに懸命に貯めたANAマイルで念願だった「世界一周」を達成(1年後の今だにその記事を書き続けていてあしからず(汗))。
その脱力感からでしょうか。マイルをためる気力がなくなって…。それと、簡単ルートで高交換率だった「旧ソラチカルート(各種ポイントをANAマイルに交換できる黄金ルート)」の封鎖でさらに意気消沈…。
そんな中でもまだ残っているマイルと、その後に気まぐれに少しずつためたANAマイルの合計が「69,969マイル」。もちろん、陸マイラーとして、飛行機に乗らず特別なルートでネットショッピング等をしてためたもの。今夏も使わない手はない。
なぜ今回の夏休み旅行を「欧州(ヨーロッパ)」にしたか、その理由は…
①ANAマイルが使える「スターアライアンス(ANAも所属する世界の航空会社の連合体)」の特典航空券では、「欧州ゾーン」の必要マイル数が「6万マイル」なのでぎりぎり足りるから。
②今回も一人旅で、人込み嫌い・自然大好きの自分としては、欧州の中でも日本人観光客が少なそうで、独特の文化や自然が残されている「東欧諸国」に行ってみたいと思っていたから。
③特に東欧の中でも、好きなTV番組だったNHKBSの「二度目の海外旅行(室井滋がナレーション)」で放映された「クロアチア(プリトヴィツェ湖群国立公園の無数の滝)」と「チェコ(プラハの荘厳な教会と街並み)」に魅了されたから。
クロアチア(プリトヴィツェ湖群国立公園の無数の滝)
ANA・スターアライアンス特典航空券の空席状況確認の実際
まず、ANA公式ウェブサイトからお客様番号とパスを入力しログインしこの画面。
(画面赤マーク参照)
①マイル保有数を確認
②ANAマイレージクラブタブを選択(「国際線航空券」タブだと、ANA一般発売分の検索になってしまう)。
③「提携航空会社」を選択(「ANA国際線」からでも特典航空券の検索は可能ですが、全ルートに1つでもANA直行便が入っていないと検索できません(全てスターアライアンス他社便ルートは表示されない))
①特典予約、②「往復」タブを選択(特典航空券は片道のみの予約不可、往復のみ可能。しかし、欧州のように陸続きで隣国への移動が簡単な地域では、目的地への単純往復だけではもったいないので、複雑なルートを組みます)。
空席を検索する「コツその1」
■片道のみをつなげた複雑ルートを組む場合でも「往復検索」しかできないので、往路は希望日希望地を正確に入力、復路は適当にダミー入力します。そうすることで往路(片道)の空席状況を一つ一つ確認できます(復路検索結果は無視です)。
■特典航空券では「往復検索」の他、「複数都市・クラス混在検索」もできます(8つの片道区間を入力可能)。PCで検索する場合は、区間1⇒区間2⇒区間3…の順に、一つずつ検索結果が表示され、次に進めるか、空席がないか判明できるので便利です。希望する便にチェックを入れ次に進みます(空席なし区間がある場合、その区間より先には進めません)。
ただし、スマホ検索では、入力した区間全て空席がないと最初から「検索に合うものがありませんでした」表示しか出ず、どの区間が空席あり・なしなのかわかりずらいです。なので、一つ一つの空席状況の確認では「複数都市検索」はお勧めしません。
③出発地・到着地を入力(緑囲みのアイコンクリックし「全空港一覧表示」から選択します)
④往路復路出発日を入力(往路は希望日、復路はダミー(往路希望日から3日後に自動表示されるので、空席が出やすい数か月後に再入力してください。往路復路両方とも空席がないと次に進めないからです)
⑤「前後3日の空席を比較」にチェック入れておくと、次画面に希望日前後各3日(1週間分)の空席状況が表示されるので便利です)
全画面で入力した往路復路出発日の両日に空席がある場合、このような1週間分の表示がされます。前後日に空席があればチェックし変更が可能です。
一覧表の右上「後7日間」(緑囲み)、左上「前7日間」をクリックすると、前後1週間の表示を見ることができます。ただし、空席がある場合のみ表示されるのが面倒でじれったいところ。
往路復路出発日の両日、あるいは片方だけ満席の場合は、「指定の検索結果なし」表示が出て、前後日の空き状況非表示どころか次にも進めないので要注意。
その場合は前画面に戻り、往路か復路出発日を空席がでるまで再入力を繰り返します。この作業が結構面倒・・・。
運よく次に進めたら、最後に空席がある日のフライト内容を確認します。
よい空席を検索する「コツその2」
緑マークの情報を要チェック!
■発着時間(この画面では、出発は12:30で昼間なのでベスト時間。でも、到着時間が22:25で異国の慣れない地で深夜到着は避けたいですね)
■経由地の有無と総所要時間(このルートではミュンヘン経由1回、16時間55分なので許容範囲か)
■以上のチェック項目を吟味すると、せっかくヒットしたこのルートはNG。
マイルがたまった時の特典航空券の予約の方法を教えます【ANA国際線特典航空券の予約シリーズ②】
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自分は東京からクロアチアにまず飛びたいので検索するも、夏の繁忙期はなかなか空席が見つからない(特典航空券枠が1フライトにつき数席のみなので狭き門なのです。一般枠ならまだあります)。
自分は今年も職場に無理を言って7月下旬の早い夏休みがとれそうなので、7月中に1つだけあった条件のよい空席(東京~(ワルシャワ経由)~ザグレブ(クロアチア)を確保できました。8月上旬は満席のよう。
なので、人気のある地域(欧州など)は3か月前の現時点でも厳しいし、複数(家族等)の特典予約はさらに難しいので、お急ぎください!まだかろうじて間に合うかも。
クロアチアの名所「ドブロブニク」もいよいよ見られそう。
ジブリ映画「魔女の宅急便」のイメージになった街だそうです。
このように「往復検索」を繰り返して、複雑周遊ルートをつなぐ片道空席状況を繰り返し確認し(必ず一つ一つ結果をメモしてください)、実現可能な全ルートを作り上げます(これが理想に近づけるのが難しくて…代替え案も用意すべし)。
空席を検索する「コツその3」
■全ルート空席が確認できたら、「複数都市・クラス混在検索」に全ての片道ルートを入力して、オンライン上で特典航空券の発券ができます。
■しかし、オンライン上で発券せず、ANAマイレージクラブ・サービスセンター(0570-029-109)に電話して最新の空席状況を確認の上、電話で発券するのをお薦めします。オンラインの空席状況とANAマイレージサービスセンターの空席状況はタイムラグのせいで多少違うことがあるからです(オンライン上で満席でも、センターでは空席ありのこともある)。
■ただし、センター発券の場合は手数料2,160円がかかります(空席状況の確認等だけなら相談無料)
■センターとのやり取りの際は、先にネット「往復検索」で見つけた空席便情報のメモを見ながら相談していくとスムーズですよ。
自分の特典航空券「欧州周遊ルート」はこうなりました
まず、確定したルート地図
※赤線は飛行機、青線は地上交通(バス、電車)での移動
【欧州周遊ルート:12泊14日(2019年7月下旬~8月上旬)】
1. 成田発10:15~(ワルシャワ経由)~ザグレブ着17:20⇒ポーランド航空(特典航空券)
2. クロアチア観光6泊7日(ザグレブ~ドブロブニク:自己手配の高速バス)
※うち1日はモンテネグロ日帰り観光(自己手配のツアーバス)
3. ドブロブニク発14:40~プラハ着16:30⇒チェコ航空(自己手配)
4. チェコ観光4泊5日(プラハ~チェスキークルムロフ:自己手配の高速バス)
5. プラハ発10:25~チューリッヒ着11:50⇒スイス航空(自己手配)
6. スイス観光2泊3日(チューリッヒ~ユングフラウヨッホ:自己手配のツアーバス&高山鉄道)
7. チューリッヒ発19:30~(ミュンヘン経由)~羽田着15:50(翌日)⇒スイス航空・ANA(特典航空券)
※赤字部分がANA・スターアライアンス特典航空券
※合計:4か国、特典区間の航空券代無料、別途諸税等30,680円
自分が空席確保⇒ルート決定するまでの紆余曲折
オンライン検索する前はスイスは考えてませんでした。東欧諸国(ハンガリー、スロバキア、オーストリア)の電車バス周遊を加え、途中で特典航空券でウィーンから北欧(フィンランド、バルト三国)に飛び、フィンランド(ヘルシンキ)から東京に戻るプランでした。
でも、旅3か月前の4月13日の検索空席状況を目の当たりにして愕然…。7月下旬から8月上旬の東京から欧州への往路特典航空券は若干あったのですが、欧州から東京への復路特典航空券は皆無でした…。早めに夏休みが取れるヨーロッパ人が日本に押し寄せるのでしょうか?謎です。
コールセンターの人に8月2~16日の間で全ての欧州空港発で検索してもらい、復路は2件だけ見つかりました。
①8月5日のチューリッヒ発~ミュンヘン経由~羽田(自分が予約した便)
②8月14日のワルシャワ~成田便
上記の最初想定していたプランだと、帰国は8月10日前後を希望してましたが、この通り日程全滅。スターアライアンス主要ハブ空港のパリ、フランクフルト、ブリュッセル等も全滅…。
サラリーマンの自分、14日まで伸ばせないので、泣く泣く5日の便にしプランを前倒し、他の東欧諸国周遊や北欧を断念しました(涙)。だって日本にスムーズに帰れる便がないので仕方ない。乗り換えやフライト時間が膨大になるルートなら可能ですが…。
それに、陸マイラーの強者がよく使う裏ワザ「発着地を人気のある日本ではなく周辺アジア都市(韓国、台湾、香港等)にすれば特典航空券が確保しやすく、アジア都市から日本までは自己手配の安いLCC等での移動」というのも、特に復路は疲弊しているので乗り換えて狭いLCCというのも避けたいというわがままがあり…。
ただし、訪れたかったクロアチアとチェコはルートに含められたので一安心。プラハの荘厳な街並みを早くみたいな~
決定した5日復路ミュンヘン~羽田の長距離路線が運よく「ANA」に空席があり、本当によかったです。慣れない異国の地で疲労困憊しての帰路で、日本語が通じて親切なサービスのCAのおもてなしは安心感が違います(経験者は語る)。
「ANA国際線特典航空券の予約開始は355日前なので、もっと早く予約すれば?」という意見があると思いますが、自分を含めサラリーマンの方々は、新年度の4月にならないと組織や夏の仕事の予定が固まらず、休みの目途がたたないのでは?
となると、サラリーマンは毎年固定で取れる「お盆休み」の激戦区間を前年度予約開始後から勝ち取る必要があるのでしょうか。
そんなこんなで、ルート作りにはいろいろな考え方があると思いますので、自分にあったプランをしてください。
フライトルート作りの裏ワザ教えます
ANA・スターアライアンス特典航空券の利用規約には、「オープンジョー」「途中降機」という、聞きなれないお得な裏ワザが載っているんです。使わない手はないですよ~。
【オープンジョーとは】
出発地または目的地あるいは両方で地上交通機関を利用した旅行が含まれる旅程のことを指します。
1.往路の到着地と復路の出発地が異なる場合
・往路:東京-ロサンゼルス-(車・鉄道などでの移動)-サンフランシスコ
・復路:サンフランシスコ-東京
2.往路の出発地と復路の到着地が異なる場合
3.1・2いずれも当てはまる場合
今回の自分のルートでも、特典航空券の往路到着地ザグレブと復路出発地チューリッヒの間が「オープンジョー区間」になり、自己手配の地上移動手段(電車、LCC、バス等)を使います。
このように全て特典航空ルートでつながっていなくても、特典航空券が発行できる裏ワザなんです。
欧州諸国の移動は陸続きのため地上移動手段が格安かつ発達しているので、自己手配ルートを加えてぜひ利用してみてください。
【途中降機とは】
空港で24時間以内の滞在「乗継」に対し、24時間以上(何日でもOK)の滞在を「途中降機」といいます。
特典航空券では目的地(例:パリ)の他に、往路復路のどちらかの途中で1回だけ「途中降機地」(例:ブリュッセル)が同じ必要マイル数で認められます。1つの目的地単純往復より、2か国滞在した方がお得ですよね。
ただし、「同じ地域ゾーン(例:欧州ゾーン)」に限る」など、ルールがあります。
今回は空席状況により途中降機できるルートを組めませんでしたが、タダで1か国追加できるのでぜひ利用してみてください。
特典航空券で「途中降機」をすれば無料で2か国目を楽しめちゃう裏技【ANA国際線特典航空券の予約シリーズ④】
特典航空券発行の諸注意
航空券代は無料でも別途「諸税等」がかかる
マイルを使った特典航空券では、「諸税(空港使用税や燃油サーチャージ代など)」がかかるんです。だから全てタダというわけではないんですね。
今回2区間の利用で30,680円の諸税等がかかりました。欧州の空港・旅客機は高いですね~。発券と同時に決済されます。
ちなみに、一般の航空券(公式サイトを通じて)や航空券比較サイトを通して購入した航空券代には諸税が含まれます。
特典航空券が全ての希望区間で発券できなかった場合(一部空席なし)
特典航空券のルールで「発着地が同じ」2つの区間の発券が必須ですが、途中の希望区間で空席がなかった場合、航空券比較サイトの格安航空券で代用できます。(オープンジョー区間などで)。
お薦めなのが「Skyscanner(スカイスキャナー)」という比較サイト。航空券を取り扱っている代理店をほぼ網羅しており便利です。
発着便すら特典で無理なら、きっぱり諦めて全て格安航空券サイトで購入するのも手です(特典で希望していた同じ便が格安で手に入る場合あり)。
特典航空券発券後に「オンライン座席指定」を忘れずに
一般航空券と同様に、特典航空券もオンライン上で無料の座席指定ができます。
「苦労して発券して安心しきってしまい、座席指定し忘れてトイレ付近の席で落ち着かなかった」なんて話よく聞きます。希望の便に乗れても台無しです。
ANA公式サイトにログイン後、「マイメニュー⇒予約の確認⇒サービス(座席指定)」をしてください。
座席指定とパスポートNo等の必要事項の入力が済むと、「事前オンラインチェックイン」が自動でなされ、当日長蛇の列の航空会社カウンターに並ぶ必要がなくなり便利です。
エコノミー・ビジネスクラスの快適な座席はどこか?座席選びと早めの事前予約で海外旅行の満足度が左右されますよ【世界一周計画シリーズ⑩】
今回のマイルの価値はいかに?
マイルの価値は「マイル単価」で表すことができます。
「マイル単価」とは、1マイルがどれだけの貨幣価値をもつかということで、「実際の一般航空券価格」÷「必要マイル数」で表されます。
今回のマイル単価は…295,250円(ANA公式サイト上の同プラン料金)÷6万マイル=1マイルあたり約4.9円の価値を持つことになりました。
マイルを貯めるのは大変ですが、一種の財テクですね。だからやめられない…。
ANAマイレージの国際線特典航空券のしくみを学ぼう【ANA国際線特典航空券の予約シリーズ①】
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