
ニューヨーク旅行記第1弾
ANAマイルを使った「世界一周弾丸一人旅(5か国)」の記事も、最後のアメリカ・ニューヨークを残すのみとなりました。
自分のように、初めての都市への個人手配旅行の場合、最初のハードルは「空港からホテルのある市街地へのアクセス方法」です。
今回は、JFK空港からマンハッタンまで、一番格安で確実なアクセス「空港からエアトレイン、途中で地下鉄に乗り換える」方法を、実体験を交えてご説明します。
ニューヨークの地下鉄などの公共交通機関網は発達しており、慣れれば便利ですが、路線が複雑でコツがいるので、初心者必見です!
目次
ニューヨークの地理(エリア、国際空港)
ニューヨークの中心「マンハッタン」に国際空港はなく、車や電車で30分から1時間以上離れたエリアに3か所あります。
空港によりマンハッタンへ出られる公共交通機関が違うので注意してください。

①ジョン・F・ケネディ国際空港(JFK)⇒一番規模が大きい。JALやANAも乗り入れている(今回の記事)直行バス、乗り合いバス、エアトレイン+地下鉄
②ニューアーク・リバティ国際空港(EWR)直行バス、乗り合いバス、エアトレイン+ニュージャージートランジット
③ラガーディア空港(LGA)⇒国内線が中心。市内まで一番近い。直行バス、乗り合いバス、路線バス+地下鉄
JFKとEWRからは格安な電車だけを乗り継いで行けますが、LGAはバスを利用する必要があります。バスってわかりずらいんですよね
今回の旅では、発着便ともJFK空港を利用しました。
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JFK空港からマンハッタンへのアクセス方法の選択肢
下記の通り、4つの手段があります。
【JFK空港から市内への移動手段】
※今回は「料金の安さ」を基準に評価しました。直行バス(ニューヨーク・エアポーター):6~23:30(30分間隔)、片道$18(約1,800円)、所要時間50~1時間
▲ミッドタウンにしか行かない。乗り合いバス(スーパー・シャトル):24時間、片道$20前後(約2,000円)、所要時間1.5時間
▲ホテルに直行するが、同乗者次第で遠回りも。タクシー:24時間、片道$52(固定一律)+通行料+チップ(約5,200円+α)、所要時間1時間
✖高すぎる、白タク等ぼったくり対応やチップが面倒。
※Uberはチップが不要ですが、タクシー同様に高いです。エア・トレイン+地下鉄:24時間(5~10分間隔)、片道$7.75(約800円)、所要時間1.5~2時間
▲荷物を持って駅構内の移動、1回の乗り換えが必要。
往復料金にすると、エア・トレイン+地下鉄は1,600円足らず、タクシーは1万円以上も。
貧乏旅行の自分からすると、「エア・トレイン+地下鉄」の一択になりました。
それに、市内マンハッタンでの移動は、地下鉄を頻繁に利用することになるので、空港からメトロパスを購入したり、地下鉄の乗り方を理解しておくことで無駄なく済むからです。
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JFK空港からマンハッタンへの【電車】のアクセス方法の概要
今回は、市内マンハッタンのミッドタウンエリアのど真ん中、タイムズスクエア近くの地下鉄駅(50 Street もしくは7 Avenue)までの電車を利用してみました。
アクセスルート(路線)
①JFK空港の各ターミナル駅を巡回し、地下鉄乗換駅(Jamica Stationなど)まで結ぶ「エア・トレイン」にまず乗車します。
自分の場合、利用したANA直行便が乗り入れる「ターミナル7」駅から乗車(11分)。
②3駅目(折り返し駅)の「Jamica Station」で下車し、最寄りの地下鉄駅「Stuphin Blvd~(長い名前の駅(汗)」まで連絡通路を2分歩きます。
③「Stuphin Blvd~駅」から地下鉄E線(world Trade Center行き)に乗り換えて、50 Street駅に到着です(31分10駅)


所要時間は合計1時間10分でした。
電車料金は、合わせて$7.75(エアトレイン$5+地下鉄一律$2.75)プラス・メトロカード発行料$1
駅の券売機でメトロカードは購入できます。
メトロカードの種類と購入方法は下記の記事をどうぞ。

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アクセスに利用する電車の種類と路線図
JFK空港・エアトレインからの乗り換えで市内にアクセス可能な地下鉄は、次の4路線のみ。
【ジャマイカ駅で乗り換え】E線(ミッドタウンへ)、J線Z線(市南部のブルックリンへ)
【ハワードビーチ駅で乗り換え】A線(ブルックリンへ)
自分の場合、ミッドタウンに直行し、1号線に乗り換えてホテル(アッパーウエストサイドエリア)に向かいたかったので、選択肢はE線(青)のみになりました。

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エアトレインとは
JFK空港内の各ターミナルを回り、地下鉄A,E,J,Z線に乗り入れている、高架橋を走るモノレールのような短い電車です。

エアトレインの路線図は下のとおり。

エアトレインは三種類あり、多くの区間は重なりますが、進行方向や目的地が異なります。
【エアトレインの種類】
①Jamaica Station Train(赤)⇒ジャマイカ駅を起点(終点)に全てのターミナルを左回りに回る線
。
②Howard Beach Train(緑)⇒ハワードビーチ駅を起点(終点)に全てのターミナルを左回りに回る線。
③All Terminals(黄)⇒全ターミナル間を右回りに巡回する線
終点を確認せず急いでターミナルから乗車しても、途中の「フェデラルサークル」駅で乗り換えできます。
復路でターミナルを降り過ごしてしまった場合、巡回線(黄)に乗れば戻れます。ちなみに、JALはターミナル1、ANAはターミナル7の発着です。
本数的には、Jamaica Station Train(赤)が多いようです。
エアトレイン利用の注意点
エアトレイン乗車の際も地下鉄と同じ「メトロカード」を利用します。
ただし、乗り放題券は使えず、必ず運賃$5分のチャージが必要になります。
乗車の際にカードの購入は必要なく、空港ターミナル駅には改札がなく直接ホームに行けます。
空港ターミナル間の移動は無料です(空港シャトルのような感覚なのでしょうね)。
市内へ出る際の地下鉄乗換駅など、ターミナルから外の駅まで行く場合、乗換駅のエアトレイン改札前の券売機でメトロカードを購入することになります。
つまり、地下鉄に乗り換える「ジャマイカ駅」か「ハワードビーチ駅」のエアトレイン改札手前に券売機があり、メトロカード(運賃一律5$+カード発行料1$)を購入しカードを改札に通して出ます。
メトロカードなので、表は共通デザイン。
裏がエアトレイン仕様
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地下鉄(メトロ)
NYの地下鉄(メトロ)は、MTA(Metopolitan Transportation Authority)と呼ばれています。
全23路線のうち、22路線がマンハッタンを走り、24時間運行です。
各路線はアルファベットか数字で表記され、10色で分けられています。

JFK空港からマンハッタンへ直行できる路線はA,J,Z(南部ブルックリン方面),E線(中央ミッドタウン方面)の4つ。
その中でも、多くの観光客がミッドタウン方面に直行するので、E線(青)に乗車する人が多いようです(自分も)。
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地下鉄利用の注意点

NYの地下鉄の一番分かりずらいところです。日本のように正確な運行ではなく、路線と停車駅が分かりずらいので面くらいます(汗)
まず、ホームの案内板や、車両の先頭や側面に表示された路線番号をよく見てください(駅構内の電光掲示板に各停や急行の表示はされません)。
(例)下記の、とある駅構内の路線図をご覧ください。
例えば、南北に伸びるA,C(青)、B,D(橙)の4線が同じルートを走っており、どの線も同じ駅に止まるように読めますが要注意!
駅名の下に書かれているアルファベットに注目すると、全ての駅にはB,Cと書かれていますが、A,Dが書かれているのは「125st駅と145st駅」のみです。
つまり、B,C線が「各駅停車」、A,Dが「急行」ということになります。
125St駅と145st駅に早く着きたい場合は急行(A,D線)が便利ですが、その他の駅に行きたいのにA,D線に乗車してしまうと通過するのでご注意を。
なお、同じ路線でも時間帯によって各駅停車、急行が変わることがあるので、乗車の都度確認を。
あとは、Googlemapの経路検索機能で、行き先までの利用可能な路線を把握しておきましょう。

▲券売機で現金で切符を購入する場合、$10以上のお釣りがでない。
▲休日(土日)ダイヤはめちゃくちゃ。なので、土日には駅構内にダイヤ変更の張り紙がぺたぺた貼ってあるが、地元の人でも分かりずらいらしい(Googlemap経路検索で最新情報を要チェック)。
▲車両により、車内に電光表示があり、現在の駅と次の駅の表示で確認しやすいものもある(E,D線など)。一方、電光表示がない場合は、停車駅の駅名看板を見逃さなよう注意が必要(1線など)
▲駅名がSt(ストリート)番号が多く、前後の駅が連番になっていて間違えやすい。
▲車内が時折停電したり、車内や駅構内のエアコンが効いておらず蒸し暑いことが多々あり。
▲駅構内や車内ではGooglemapのGPS機能が使えず、現在地が分からなくなることが多々あった。
▲マンハッタンの東西の路線が少ない(東西の移動には路線バスを利用)
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その他
NY地下鉄を実際利用しての、自分の「プチ・アクシデント」をご紹介。
【地下鉄アクシデントその①】
土日に利用した時のこと。当然のごとくダイヤが乱れていました。「Uptown(北)方面(140Av行き)」に乗りたくて、北方面のホームへ行き、電光表示も確認し乗車しようとしました。でも、来た電車がなんだか変。車両横には「Downtown(南)方面(SouthFerry行き)」と真逆な表示がされていて戸惑いましたが乗車しました。
結局北行きで合っており、車両表示の誤りでした。うーむ、紛らわしい…
【地下鉄アクシデントその②】
夜9時くらいに利用した時のこと。ホームで待っていたドイツ人男性観光客に、見るからにいっちゃってる黒人ファンキーおっちゃんが、ドイツ人へのクレームをいいまくり、ドイツ人は無視。乗車した後も、遠くに座っているドイツ人へ一方的に何か話しかけながら、ポケットから取り出した大量のドル紙幣を両手で扇型に広げ、らりって自慢してました。自分を含め他の客に危害は与えなかったので一安心。
近年のNY地下鉄は安全になったと言われ、自分も夜10時くらいの利用では危険なことはありませんでした。ただし、NYなのでパリピにはご用心!

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【往路】JFK空港からマンハッタンへ電車利用の実際
今回の世界一周一人旅では、ドイツからNYまでルフトハンザ航空を利用し、JFK空港ターミナル1に到着。そこからエアトレイン⇒ジャマイカ駅(Stuphin Blv駅乗り換え)⇒地下鉄E線でマンハッタンへ…実体験と画像を基に分かりやすく説明します。
JFK空港からエアトレインに乗車
空港ターミナル1とエアトレイン・ターミナル駅は連絡通路で連結されています。
券売機や改札はありません。エスカレーターを下り、直接ホームに降ります。
1つのホーム、2つの乗り場しかないので、来た電車に乗ったらよいです。
ホーム頭上の案内板をチェック。路線名と終点を確認(ジャマイカ駅)。たくさんの情報が表示されていて見にくいですね(汗)。

エアトレインに20分程度(8駅)乗車し、Jamaica Station(終点)で降ります。頭上案内に、「エアトレインのチケットや料金支払いは進む」と書かれています。
立て看板には「メトロカード保持者はまっすぐ出口へ、券売機は通路終わり右側($5)」とはっきり書かれていますね。
券売機コーナーは数が多いけどそれ以上の客で大混雑(汗)。左手前に売店があり、売り子の黒人おっちゃんが「チケット!」とPRしてます。売店でメトロカードを購入するのも手ですね(ただし、いくら分のチャージなのか不明)。
それにしても、出口改札の手前に券売機があるって、不思議な感覚です。
行列してやっと券売機。ここは日本語表示がありありがたい。

次にカードの種類を選択します。左はエアトレイン運賃$5ぴったりのカード(プラス発行料$1が加算)。右は通常のメトロカード発行で、チャージ金額が設定できます。

自分を含め、多くの観光客が、この後地下鉄に乗り継ぐと思うので、「$5のみのカード」じゃなく、右のメトロカードを選択します。
この後のチャージ金額の設定・支払い・発行の手順は、他の地下鉄駅と同様です。

ただし、自分はNY滞在3泊4日をUnlimited 7days(7日間乗り放題券)にしたかったので、ここで乗り放題券を発券し、エアトレイン代$5を追加チャージできるかと試しましたがダメでした・・・。(というか、乗り放題は7日券の選択表示がなく、30日券しかありませんでした。理由は不明)
後ろに行列ができていて、いろいろ試す時間がなかったので、仕方なく通常のメトロカードに$7.5分チャージし、計$8.5(うち$1は発券代)の支払いとなりました。
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2018年のこの頃は、まだ$5.5以上はボーナスチャージ10%が加算されたので、とりあえずマンハッタン(ホテル)までの片道$7.75(エアトレイン$5+地下鉄一律$2.75)にぎりぎり足りたからです(2019現在はボーナスチャージ制度は廃止)。
この時頭が混乱していましたが、素直に最初の画面の左「$5のみのカード」を選択しエアトレインの改札を出て、地下鉄乗継のStephin Blv駅で新たに7日間乗り放題券を購入してもよかったかな~と(メトロカードが2枚になりますが)。
やっとのことでカードを発行し、改札を通します。NY地下鉄のスワイプと違い、エアトレインはカード吸入式です。
エアトレインの改札バーは扇型です。
改札を出ると、地下鉄への連絡通路です。
改札あたりにATMがあり両替できます。珍しく公衆トイレもあるので済ませておくとよいですね。
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ジャマイカ駅で地下鉄への乗り換え
通路に出て、頭上の案内「Subway(地下鉄)EJZ」方面に進みます。
Long Island Rail Road(LIRR:郊外列車)と同じ方向です。ドアは違うのに先で合流、変なの。
突き当りのエレベータまで進みます。
エレベータで地下鉄E線まで下がります。
地下構内の表示を手掛かりに。「マンハッタン、クイーンズ、ブルックリン方面」となってますね。
やっと、地下鉄Sutphin Blvd駅の改札に到着。Googlemapでは「乗り換え徒歩2分」となっていましたが、実際はもっとかかったかも。
エスカレータで下がります。
地下鉄E線のホーム。「World Trade Center行き」に乗車します。
車内の様子。E線は結構近代的な車両。
E線の場合、頭上に次の駅名や路線図の電光掲示板があるので、自分がどこを通過しているか分かりやすく便利です。
E線に10駅30分乗車。マンハッタン・ミッドタウンのど真ん中の50ST駅にやっと到着。改札バーが棒なんですね。
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まとめ
エアトレインと地下鉄の乗り換えや乗車など、コツが要りますが、慣れると格安で市中心部にアクセスできるので便利です。
【おさらい】
■JFK空港からエアトレインに乗る(10~20分:乗車ターミナルによる)
■エアトレインのJamica Station改札手前で運賃$5分を含めたメトロカードを発行して出る。
■地下鉄Sutphin Blvd駅まで連絡通路を歩く(2分)
■地下鉄に乗り換えマンハッタンに出る(地下鉄一律$2.75。中央ミッドダウン方面はE線(30分)、南部ブルックリン方面はA,J,Z線)
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