世界遺産フエ【お得な三大帝廟半日ツアー】歴代の皇帝が眠る墓は荘厳(ベトナム一人旅紀行⑰)

006-min.JPG
東南アジアの歴史的建造物観光でよく聞く「帝廟(ていびょう)」ってご存知ですか?

歴代皇帝の墓で、そのスケールはビッグで荘厳、歴史を感じるには歴代皇帝の帝廟を巡るのが一番の観光です。

今回グエン朝の首都があったフエの中で見所のある「トゥドック帝廟」「カイディン帝廟 」「ミンマン帝廟 」の三か所を効率的に巡る半日ツアーに参加しました。格安でしかも時間の節約になるし日本語ガイドも聴けるので、お得ですよ。

この記事(ベトナムおっさん一人旅紀行)は、2019年の天皇即位のおかげで今後ないであろう暦の上の10連休を活用して、4月28(月)~5月3日(金)5泊6日(この後にタイに6日(月)まで)の初ベトナム旅行のレポートです。

近い東南アジアで貯めたマイルを使うのはマイル価値が低いので、今回は格安LCC(ベトジェットエアー)の有償航空券で旅しました。


スポンサーリンク








ベトナム周遊の概要とフエ観光の位置づけ


今回のベトナム周遊旅でのフエ観光の行程・位置づけは次のとおり。

ベトナム5泊6日の行程(4都市宿泊)

【1日目4/28(日)】直行便でハノイへ夕方着・夜街歩き

【2日目4/29(月)】昼に国内線でダナンへ・午後夜街歩き

【3日目4/30(火)】ダナン周辺へ日帰りツアー(現地オプショナルツアー等を利用)     
・ダナン観光(五行山等)・ホイアン観光

【4日目5/1(水)】ダナン昼発・ベトナム鉄道でフエへ・午後から夜は街歩き
・フオン川沿い散策~グエン朝王宮観光・グルメ巡り(ブンボー・フエ人気店~宮廷料理)

【5日目5/2(木)】フエ昼発・国内線でホーチミンへ・午後夜街歩き
・フエ午前中に現地オプショナルツアーで「3大帝廟ツアー」)

【6日目5/3(金)】ホーチミンから隣国タイ(チェンマイ)へ飛行機で


※タイ・チェンマイで2泊3日後、5/5に出発し5/6(連休最終日)の朝に帰国しました(機内泊)。

上記行程の赤字部分が今回ご紹介する「フエ・三大帝廟を巡る半日ツアー」です。


三大帝廟ツアー(VELTRA)の概要


フエ観光は、旧市街にある観光の主要地「王宮」は徒歩で周れますが、郊外にある歴代皇帝の墓(帝廟)は点在していて離れているので、自力では移動手段が面倒です。

しかも今回の自分のように弾丸旅行(フエは1泊2日のみ)では、14時にはフエ空港に入りたい自分にとっては、今回ご紹介する【午前の半日ツアー】で効率よく観光し所要時間の見込みが立てられることが重要になります。

そこで、今回も海外旅行のお供、現地格安ツアーを扱うサイト「VELTRA」を利用しました(ポイント三重取りのため、ポイントサイト(モッピー等)の広告を経由して申し込むとお得ですよ)。

今回はVELTRA「トゥドック+カイディン+ミンマン 世界遺産フエ3大帝廟巡りツアー<午前/現地ガイド(日本語可)/昼食選択可/フエ発> 」があり、自分の希望にピッタリでした。
veltra1.png
veltra2.png
上記画像のプランでは一人参加は複数参加料金の倍の値段になっていますが、自分が参加した際は「一人旅キャンペーン」中で、同じ料金で大変お得でした。「昼食付プラン」で約8千円で参加できました。

おひとり様の方は、結構な値段するので他の会社の格安ツアーか、タクシー等を個人手配して回るのがよいでしょう。ただし、VELTRAは一人旅キャンペーンを頻発しているので、タイミングが合えばお得です。

複数参加は日本語できる現地ガイドが付いてこの値段なのでいいですね。

行程は8時に宿まで迎えに来てくれます。帝廟1か所につき1時間くらいの滞在で時間はたっぷりあります。自分の時は運転手+日本語が話せるベトナム人ガイド男性とバンタイプの車で観光しました。
veltra3 suchedule.png

上記スケジュール表ではトゥドック帝廟が一番目ですが、実際はカイディン帝廟から回りました。

それぞれの帝廟はかなり離れていますし、帝廟付近は一方通行が多く車の出入口が違ったり分かりずらいので、ツアー車で周れるのは疲れず便利ですね。


ツアーの実際①「カイディン帝廟」


フエ観光といえば「王宮」ですが、王宮だけではもったいない、ちょっと足を伸ばせば自然の中に雄大な帝廟がたくさんあるのが、グエン朝の古都フエならではです。

今回はGW真っただ中で日本人観光客が大挙し日本語ガイドが足りないようで、今回のガイドはツアー事務所で働くツアコンでないベトナム人男性がやってきました。ただし日本語が堪能で歴史の知識も豊富で一生懸命ガイドしてくれたので、大変有意義なツアーとなりました。

今回は自分と同じ男性一人旅の方のたった2名でした。丁度良い人数ですね。

グエン朝12代皇帝のカイディン帝の廟で、1920年から11年もかけて作られただけあって、西洋風な建築物はどれも豪華絢爛で見ごたえあり。
002-min.JPG



廟の中で一番山間にあります。自然豊かな中に皇帝が眠るのですね。
005-min.JPG

外観は墓とは思えないほど繊細な装飾で重々しく立派な構え
006-min.JPG

内部は細かいモザイク彫刻で埋め尽くされています。各国から当時貴重だった陶器やガラスを集めて作られたそうです。中には日本のビール瓶のかけらも。
009-min.JPG

位牌の前に皇帝の遺影が。まだ若いですね。ナルシストっぽく加工処理されてるみたい。この荘厳な帝廟を長年かけて作った皇帝の趣味嗜好がうかがえます。
010-min.JPG


ツアーの実際②「ミンマン帝廟」


世界遺産に指定されている、まるで公園のような広大な敷地で歴代皇帝一番の広さだそうです。当時ミンマン帝の権力がうかがえます。
014-min.JPG



ミンマン帝の在位期間は1819年~1840年の約20年間。歴代皇帝の中でも最も博識で有能で、政治力に長けていたとされています。

中国っぽい門ですね。屋根の瓦が黄色いのも意味があるらしいですよ。故宮に似せたといわれています。
016-min.JPG

広場や通路もぴしーっつっと真っすぐ。後述のトゥドック帝廟とは大違い。
020-min.JPG

金と赤が基調とされゴージャス
017-min.JPG


ツアーの実際③「トゥドック帝廟」


36年というグエン朝最長在位の第4代皇帝。この皇帝は変わり種で、俗世間を離れて早々とここでひきこもりというか隠居生活を送ったんだとか。
026-min.JPG



蓮の池がやたらと多く、池を見ながら皇帝が思いを馳せる東屋も多数。

この皇帝、病弱で子どもがおらず墓守がいないので、現在も遺体がどこに埋葬されているか不明とのこと。政治より哲学を好み、この彫り物「感謝」「謙虚」が皇帝の本質を表しているらしいです。
021-min.JPG

愛人も子供もたくさんのミンマン帝とは大違いですね。

ガイド曰く「この皇帝の人柄を表しているのは、ミンマン帝と違い敷地内の通路がまっすぐではなく曲線ばかりで、シンメトリーではないこと」だそうです。ガイドさん、面白い裏話というか説明をたくさんしてくれました。

皇帝専用の小劇場。天井に星座が。
025-min.JPG

敷地内のいたるところに、こんな不思議な実をつけた木が多数。
027-min.JPG


オプションのランチ


観光客ばかりのやや高めのレストラン。
031-min.JPG

ガイドは入店せず、店の前で自分だけ下車してさよなら。もう一人の参加者はブンボーフエの人気店の前で下ろしてもらえるようお願いしていました。コース近くなら解散場所はリクエストが利くみたいです。

1階で食しましたが自分以外誰も客おらず静か。2階には騒がしい中国人観光客多数。食事はまあまあかな。案外ホテルの徒歩圏でした。
030-min.JPG

ツアー料金のうち1,700円分とはかなり高めですね。でもこの後自分はフエ空港に直行しなくてはならずランチ店を探す時間がなかったので仕方なし。


まとめ


帝廟とひとくくりにいっても、実際ガイド付きで見てみると、各皇帝の人柄が建築様式や雰囲気に出ていて面白かったです。

それに、皇帝の生きざまが知れるのも、ベトナムの歴史を感じる際のポイントかもね。

個人的には、皇帝らしからぬ生き様のトゥドック帝廟が心が和んで気に入りました。

フエ滞在中、時間があったらぜひ巡ってみてください。


前頁】世界遺産フエ【グルメ】宮廷料理とブンボーフエの名店をご紹介(ベトナム一人旅紀行⑯)

次頁】ホーチミン1泊弾丸旅行でも満喫できるスポット紹介(ベトナム一人旅紀行⑰)

【ベトナム一人旅記事はこちら】

ベトナム旅行の目的地選びを迷っている方へ・おすすめのベトナム主要観光地トップ5はここだ!旅ルート作りも大公開(ベトナム一人旅紀行①)

【総額いくら?】ベトナム一人旅(5泊6日)にかかった全費用を公開します!経費節約のコツも伝授(ベトナム一人旅紀行②)

東南アジア・配車アプリ【Grab】使いこなす裏ワザや留意点を紹介【①設定編】(ベトナム一人旅紀行③)

ベトナム格安LCC【ベトジェットエアー】搭乗して分かった注意点とは・賢く使って安く旅しよう】(ベトナム一人旅紀行⑦)

ハノイお薦めホテル【エッセンス・ハノイ・ホテルズ&スパ】手ごろな料金・おしゃれ・立地最高(ベトナム一人旅紀行⑧)

ハノイ散策コース①【夜編:旧市街】・ホアンキエム湖など初心者向け観光スポット6選を紹介(ベトナム一人旅紀行⑨)

ハノイ散策コース②【昼編】・ホーチミン廟など初心者向け観光スポット5選を紹介(ベトナム一人旅紀行⑩)

ダナンお薦めホテル【Tabino Hotel】手ごろな料金なのに驚異の無料サービス多数でコスパ最高(ベトナム一人旅紀行⑪)

ダナン観光を半日で周れる現地ツアーレポート【五行山、ハン市場、大聖堂、ミーケビーチ】(ベトナム一人旅紀行⑫)

世界遺産【ホイアン】をたった3時間で効率よく回る観光ルートをご紹介・ランタンに輝く魅惑の立ち寄りスポットも(ベトナム一人旅紀行⑬)

【ベトナム統一鉄道】を使ってダナンからフエへの行き方・予約方法もご紹介・ベトナム人客に交じって旅情が味わえます(ベトナム一人旅紀行⑭)

世界遺産フエ【グエン朝王宮】広大な宮廷観光で歴史を感じる(ベトナム一人旅紀行⑮)

マイルを貯めて年に1回「ヨーロッパ往復ANAビジネスクラス」無料特典航空券ゲットも夢じゃない!?
banner eearning ana millage.jpg


スポンサーリンク








他の陸マイラー&一人旅人ブログはこちら

にほんブログ村
にほんブログ村 旅行ブログ 海外一人旅へ
にほんブログ村

マイレージ ブログランキングへ

この記事へのコメント

  • 鈴木

    いやあ、相変わらず豊富な写真が掲載され、その説明文も丁寧に解説されていて、これからベトナム旅行に行くひとにとってはこのブログ、スゴく良いガイドになると思います。王宮や帝廟は、フランス植民地時代の名残で西洋建築風になっていますけど、額の文字が漢字で書かれているのは中国の影響が感じられてとても興味をそそられます。今のベトナムの文字は、漢字由来の言葉も多いのにもかかわらずアルファベット表記であり、外国の様々な交渉や戦争の跡が感じられてとても感慨深いですね。
    2021年02月23日 21:12
  • 風来坊


    >鈴木さん

    初コメントありがとう御座います!

    なんだか照れますね

    さすが歴史のぞうけいが深いコメント

    これからもどうぞよろしく!
    2021年02月24日 07:30

人気記事

カテゴリ

過去ログ