ANAマイルを使っての弾丸世界一周ひとり旅の3か国目はポルトガルの首都「リスボン」でした。
リスボンはコンパクトな都市で、メトロなど公共交通機関が発達しており、また観光地も集まっているので、ツアーに頼らず自分で街歩きを楽しめます。
そこで便利なのが、交通機関乗り放題プリペイドカード2種類。
「Viva Viagem(ヴィヴァ・ヴィアジェム)」と、「Lisboa Card(リスボア・カード)」です。
でも、この2つの乗車カードの違いは?と自分も最初はよく分かりませんでした。
今回、自分の経験から、2つのカードの違いと、自分の用途に合わせた賢いカードの選び方、購入方法をご説明します。
※1ユーロ=約125円で計算
目次
1.Viva ViagemとLisboa Cardのどちらを買うべきか?2.Lisboa Card(リスボア・カード)の購入方法と使い方
3.Viva Viagem(ヴィヴァ・ヴィアジェム)カードの購入方法と使い方
4.まとめ
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1.Viva ViagemとLisboa Cardのどちらを買うべきか?
まずは、24時間乗り放題券の購入料金と使える場所を比べてみましょう。
【Viva Viagem24時間券】
■6.3ユーロ(約790円)(+カード発行料0.5ユーロ)
■地下鉄、トラム(市電)、市バス、ケーブルカー等
【Lisboa Card24時間券】
■19ユーロ(約2,400円)
■地下鉄、トラム(市電)、市バス、CPシントラ線、CPカスカイス線、市内の観光主要施設(無料・割引)
料金だけ見ると、Viva Viagemの方が断然お得!と思いますよね。公共交通機関の3本柱(地下鉄、トラム(市電)、市バス)はどちらも乗り放題ですから。
でも、Lisboa Cardには、市内の観光主要施設の入場料が無料か割引になる特典が付いているのです!
リスボンは1日あれば主要観光地(世界遺産のベレンの塔やジェロニモス修道院のあるベレン地区など)は概ね回ることができるので、観光日1日分は「Lisboa Card24時間券」を購入し、その他のショッピング等の街歩き日は「Viva Viagem」を購入することをお勧めします。

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2.Lisboa Card(リスボア・カード)の購入方法と使い方
弾丸世界一周旅の自分は、リスボン2泊3日で丸1日観光に使える日は1日しかなかったので、迷わず空港でリスボア・カード24時間券を購入。
リスボン空港に到着した夜(発券後)すぐに空港駅からホテルのあるロシオ駅まで地下鉄で利用しました。
リスボア・カードの種類と料金
次の3種類があります。滞在・観光日数に応じて選んでください。
※大人料金の場合(子供料金は約半額)
■【24時間券(1日)】19ユーロ(約2,400円)
■【48時間券(2日)】32ユーロ(約4,000円)
■【72時間券(3日)】40ユーロ(約5,000円)
前述のとおり、リスボン観光は1日もあればできるので、24時間券がおすすめ!
ちなみに、日本のSUICAのようなチャージ式ではなく、発行料もかからないので、使用後は処分できます。
リスボア・カードを購入できる場所(観光案内所)
このカードは、ヴィヴァ・ヴィアジェムと違い、駅の券売機や窓口では購入できません。
それが当初わからず、駅の窓口で恥をかきました(汗)。
販売しているのは、主要観光地等にある観光案内所です(空港、コルメシオ広場、ベレンの塔前の公園などにあります)。その他、キオスクでも販売しているとか。
空港に到着後、すぐに空港内の観光案内所で購入することをお勧めします。
空港内の観光案内所の場所
ターミナル1の1階エスカレーター広場の目の前にあります。
※営業時間:7:00~24:00
2~3人カウンターにスタッフがいるので、ヴィヴァ・ヴィアジェムを購入するための券売機や窓口の行列に比べると、そんなに並んでいませんでした。
購入すると、無料でリスボア・カードのガイドブック(市内の無料・割引施設一覧)がもらえます。
リスボア・カードの注意点
カード発行後、次の点に注意して、賢く使ってくださいね。
①カードに使用開始日時を記入する
カードの下に、使用開始日時を自分で記入します(たぶん、自分で有効期限を忘れないようにという意味)。
ここで重要なのは、多くの国の交通プリペイドカード1日券で多い「日付が変わるまで有効」という条件ではなく、「使用開始して24時間後まで使用できる」という点が、このカードの素晴らしい点です。
なので、観光案内所を見つけたら、すぐに使用しなくても購入しておき、後ほど使用開始した時点から有効期限がカウントダウンされます。
こんな感じで記入します。
日本のパスモやSUICAのようなプラスチックカードを想定していたら、厚紙のぺらぺらなカードだったんで以外でした。
記入方法が分からなかったので、空港観光案内所のねーちゃんに教えてもらいながら、その場で記入しました(すぐに空港駅から乗車したため)。
公共交通機関での使用方法は日本と同じく、改札にタッチするだけ。
もし、カードに使用開始日時を記入し忘れた場合、改札を通る際にこのように有効期限が表示されるので、チェックできそうです(ただし素早く)
②入場料無料・割引の市内観光施設とは
【入場料無料の施設】
・ジェロニモス修道院(通常10ユーロ)
・ベレンの塔(通常6ユーロ)
・サンジュスタのリフト(通常5ユーロ)
・アジュダ宮殿(5ユーロ)
などなど、約30施設!
上記の4つの主要施設に入場するだけで、カード19ユーロのもとがらくらく取れちゃいますね。
【入場料割引の施設】
・発見のモニュメント(30%割引で4ユーロ)
・サン・ジョルジェ城(30%割引で8.5ユーロ)
・リスボン海洋水族館(15%割引で17ユーロ)
などなど、約15施設!

③月曜日は要注意!
自分のたった1日の観光デーは月曜日でした。しかし、観光案内所のおねーちゃんから「国立施設は全て月曜日が休館日です」とショックな忠告が・・・
頭の中ががーん!!
案内所のカウンターに置いてある無料のリーフレット(先のカード購入後のガイドブックとは別物)に無料・割引施設が国立かどうか一覧が載っているとのことで、空港のベンチで虚しく調べてみました。
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すると、自分が観光したかった場所で国立は「ベレンの塔とジェロニモス修道院」の二か所のみであることが判明!
この2か所も入場できなくても外観を眺められればよいかと諦め、リスボア・カードを購入することにしました(これが大正解!)
ホテル到着後、スタッフのねーちゃんにも「ジェロニモス修道院は外観を眺めるだけでも素敵よ!」と言われ、実際その通りでした。
国立でないサンジュスタのリフトなども無事無料で入場でき、多くの施設や交通機関でこのカードを活用できたので、月曜日でも十分もとが取れました。
ただし、次回行くことがあれば、ぜひこの2施設に入場してみたい・・・
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3.Viva Viagem(ヴィヴァ・ヴィアジェム)カードの購入方法と使い方
観光はそんなにしないので、リスボア・カードはちょっと…という方は、ヴィヴァ・ヴィアジェムの購入をお勧めします。
ヴィヴァ・ヴィアジェムの種類と料金
次の3通りの利用方法があります。利用方法に応じて、購入手順や料金が違います。交通機関の使用頻度に応じて選んでください。
■【1回券】1.45ユーロ(約180円)
⇒地下鉄1回券の場合
■【チャージしてプリペイドカードとして使う】
⇒一定金額をチャージできます(3~40ユーロ)。全ての交通機関が割引料金(1.3ユーロ:約160円)で乗れます。トラム(市電)は車内で一回券を購入すると倍以上の2.9ユーロかかるので、このカードはお得です。
■【24時間券(1日)】6.3ユーロ(約790円)

3つとも共通デザインで、こんな感じのカードです。
リスボア・カードとは違い、24時間券でも利用開始日時を記入する必要はありません(リスボア・カードと同じく、もろい厚紙です)
日本だと1回券は行き先に応じた料金で券売機で小さな切符が発行されますが、リスボンの場合、地下鉄に乗る際はこのヴィヴァ・ヴィアジェムが1回券切符替わりになります。1回券を購入する場合、慣れるまで紛らわしいです(ドバイでも同じだった)。だから、プリペイドや乗り放題利用の方が便利かもしれません。
ただし、プリペイド利用は残金が返ってこないので、帰国までにどれくらいの料金がかかるか計算し、チャージするのが面倒ですね。
ヴィヴァ・ヴィアジェムを購入できる場所(駅)
このカードは、リスボア・カードと違い、観光案内所では購入できません。
駅の券売機か有人窓口で購入できます
空港に到着後、リスボア・カードを購入しないのであれば、ホテル最寄り駅までの地下鉄利用では、割高な1回券ではなく、24時間券かプリペイド利用の購入することをお勧めします。
空港駅の場所
リスボン空港ターミナル1から、メトロ案内表示にそって、一旦外に出ます。
目の前すぐに、メトロ(地下鉄)への地下入り口階段が見えます。
エスカレーターを降りると、10個近くの券売機に観光客が大行列しています。
その先、改札手前に有人の駅窓口があり、そこでも購入できます(券売機の操作が心配な方は、窓口購入が安心です。ただし、スタッフが1名しかいないので行列になっています。)
窓口スタッフのおっちゃんは、観光客だと分かると、上記3つの利用方法選択なんて尋ねず、24時間券の料金を提示してきます。なので、てっきりリスボア・カードの料金かと思い一度支払ってしまい、渡されたカードデザインを見て「あれ?」と。
もう一度たどたどしい英語で「これリスボア・カードですか?」と尋ねると、「ここでは買えないので空港内で購入してください」とのこと。
おっちゃん、渋々返金してくれました。
※空港駅窓口営業時間:7:45~20:30
ヴィヴァ・ヴィアジェムの駅券売機での購入手順
自分の場合、1日目夜の空港到着から2日目夜の観光終了まで「リスボア・カード24時間券」を、3日目のホテルから空港駅までの地下鉄を「ヴィヴァ・ヴィアジェム1回券」を購入しました。
ホテル最寄り駅のロシオ駅の券売機で、「ヴィヴァ・ヴィアジェム1回券」を購入した手順をご説明します。
券売機はこんな感じ
①まず、トップ画面の左下の英国国旗マークをタッチし、英語表示に切り替えます。
②すでにカードを持っていて、チャージしたいのなら、上の「with reusable card」を。新規発行したいなら下の「without reusable card」をタッチ。今回は1回券の発行なので下をタッチしました。
③カード発行枚数を選びます(発行料0.5ユーロという表示も)
④5つの選択項目が表示されます。上1つ目「carris metro ticket」が1回券、2つ目「stored value」がチャージ、3つ目以降が1日乗り放題の新規発行です。1つ目をタッチ
そして、次の操作に進み、撮影しようとすると…どこからともなく駅職員が「ここでの撮影は認められていない!」と怒って登場し、画面を手で遮られました(涙)。
いろいろな国の券売機を撮影してきましたが、NGは初めてです。理由は分かりません…英語力があれば聞き返したのですが…面倒なことになる前に諦めました。
この後の画面は、大人か子供か、料金の合計確認だったと思います。

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4.まとめ
リスボンの2つの交通プリペイドカードは区別しにくく、どちらを購入すればよいか分かりずらいです。
でも、説明したように、観光施設の入場料をうかしたい場合は「リスボア・カード」を、観光施設は不要で、公共交通機関をお得に乗りこなしたい場合は、「ヴィヴァ・ヴィアジェム」カードを選んでください。
これらのカードで、個人旅行の範囲もぐーんと広がるはずです。ぜひ活用してみてください。




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