【青森・青荷温泉ランプの宿】電気もスマホも使えないランプの灯りだけで過ごす極上の一夜と4つの秘湯(青森秘湯の宿めぐり②)

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年度末を乗り切り、仕事に奔走した1年よくやった自分へのご褒美ひとり旅。

観光客でごった返す大規模観光地ではなく、ひっそり雪景色の山奥の秘湯宿で「なーんにも考えないで過ごす」をモットーに、脱・文明デトックスをも狙った旅。

そんな希望を叶えてくれたのが青森県の津軽地方の山中の一軒宿「青荷温泉・ランプの宿

電気もスマホも使えないランプのみの宿。想像以上に良かった。自分の国内旅行で指折りに入ります。

そんな、簡単そうで難しい「何もない」が贅沢の宿をレポートします。

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青荷温泉「ランプの宿」はどこにある?旅行代はいくら?


海外旅行が主の陸マイラーの自分が、今回国内旅行に久々に出かけたのは、勤続〇〇年の記念旅行券2万円分を職場からいただいたからです。

旅行券の利用条件が、大手旅行代理店カウンターを通じての申し込み。そこで「日本旅行」カウンターで「秘湯の宿」を相談し、青荷温泉を提案されました。

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【青荷温泉・ランプの宿】
■青森県黒石市
■宿泊日:2019.3.28(木)(1泊)
■料金:大人1名10.950円(平日、税込み:公式HP料金)3/31までの冬季料金 





「おひとり様宿泊不可」の宿が多い中、ここはOKでしかも一人宿泊の追加料金がかからない、おひとり様には優しい宿です。

しかし、申し込みした「日本旅行」のパンフには同じプランでも「17,000円」とあり、やはり窓口申し込みは7千円も割高!

日本旅行の申し込み(赤い風船)は宿代とJRセットプラン(東京~(新幹線)新青森~弘前)で合計45,600円。

このプランだとJR往復代は45,600-17,000=28,600円

通常の運賃は36,260円なので、JRセットプランだと7,660円お得。

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そう考えると、宿代が割高でもまずまずなのかも(代理店カウンターの人件費・手数料を考えても)。

結局のところ、旅行券等を差し引いた自己負担額は・・・

45,600-(20,000(旅行券)+3,000(福利厚生1軒補助)+1,300(福利厚生3%助成))=21,300円


まずまずの金額で収まりました。しかし、今まで自分が職場の福利厚生を賢く使いこなせてなかったって痛感しました(汗)。

今回は公共交通機関を乗り継いて行きました(電車3本、バス2本、計6時間:東京~新青森~弘前~黒石)
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ローカルな風景を見ながらの移動はまた格別。前記事で乗継レポート記事があります。

青森・ローカル電車と路線バスでのんびり一人旅・都会の喧騒を忘れるJRのCM旅気分(青森秘湯の宿めぐり①)


青荷温泉「ランプの宿」の施設紹介


青荷温泉といっても温泉街ではなく、山奥の1軒宿。

今回の宿泊客は、自分と台湾カップルの計3名のみ。ほとんど貸し切り状態!!

この宿の売りは「静寂の中でランプの灯りをぼーっと眺めて、ゆったり温泉に浸かり、日々の喧騒を忘れること」

この日は最高にこれを実感できました。

ぜひ宿泊客の少ないオフシーズンをお薦めします

トップシーズン(年末年始、春節、GW、ねぶた祭(8月上旬)は激混みで80名近くもぎゅうぎゅうに宿泊するんだとか。

古い建物なので、物音が響くし、風情がなくなるので、逆にストレスかも。

青荷温泉のJRポスターの一節。ほっこりさをよく表しています。
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ランプが灯す、心の芯
灯りひとつ、自分ひとつ
電気もない、電波もない
真っ白な雪と柔らかな温泉の中に
ただランプだけが灯る夜
思い出した、心と体がひとつだったこと



館内の壁には他にもJRで取り上げられたでかいポスターが。趣ありますね~
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ランプの宿の外観と周囲の自然・建物の概要


到着日は激しい雪。翌日は昨晩積もった新雪がまぶしい晴れ

送迎バスが到着した本館玄関前
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玄関前には手作り感あふれるおもてなしの津軽弁が
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外の壁にはランプの宿の見取り図イラスト
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本館と、離れの宿泊小屋、温泉小屋3つがあります。この見取り図は部屋のファイルから
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本館2階建て、連結する水車館3階(あわせて24部屋)。いつも20組くらいは宿泊とのこと。昨日が9組、今日はほぼ貸し切りラッキー。

最近、外国客(台湾など)が増え10%くらいだそう。春節(中国の旧正月)には混みあうらしい。日本では青荷温泉は知る人ぞ知る宿ですが、海外のガイドブックには必ず紹介されているそうです。

雪が降りやんで快晴の翌朝。まさに新雪まぶしく雪国の風情あり
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ランプの宿の玄関、共有スペース


本館の玄関をくぐると天井高の吹き抜けから下がる、たくさんのランプオブジェが圧巻。
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到着した14:20でも館内は薄暗く、スタッフがランプをとりつけていました。これから翌日まで一晩中つけっぱなしとのこと。灯油を使っているらしい。
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吹き抜けの左右壁には巨大なねぶた絵とふすま絵が。この宿の惚れこんだ巨匠たちが書いたらしい。

これが、日が暮れるとランプの灯りでまさに幻想的な世界。
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玄関にはレトロな電話も。
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玄関に表示されている「混浴露天風呂レディースタイム」
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送迎バスの宿発・虹の湖公園バス停着の時刻。1日数本のみ(バス停での路線バスとの接続の関係)。冬季と夏季時刻が違うので要注意
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玄関のすぐ脇には、くつろぎスペースと売店が。
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切り株には英語でかかれた「この宿がランプなわけ」
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廊下をちょい進んだ右手(客室のすぐ手前)には、自由に使える「おしゃべりハウス」なる和室が。
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グループで夜に語り合ったり、知らない客同士で語り合うにはいい場所。囲炉裏もあり、ドリンクの注文メニューもありました。
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玄関からまっすぐ本館をつっきる廊下がまた薄暗くて風情あり。まだ午後なのに点々とランプの灯りのみ。
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夜になるとランプが一段と輝いて見える。一瞬のうちに昭和初期へタイムスリップ
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トイレ・洗面所は共同。でも、部屋の向かいにあるので便利。トイレもランプかと思いきや、ランプ型の電球。ここはさすがに電気か。個室多く、すべてウォシュレットで助かる。意外にぼっとん便所でも風情あるかも(笑)
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ランプの宿の食事


玄関脇の食堂も電気はなく、ランプがたくさん下がっていて、いい雰囲気。
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サイトの口コミには「暗すぎて食事が見えずおいしく感じなかった」など酷評が目立つが、自分はかえってこれくらいの明るさの方が落ち着く。

郷土料理の汁と白米(つがるロマン)はセルフで食べ放題。一人一匹、いわなの塩焼きを囲炉裏コーナーから取ってきます。
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夕食
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朝食(卵とじ)
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素朴な山のものが多く、つくだ煮や保存がきく漬物など手の込んでないものが多い印象。夜のスタッフも3名だけとか。高級旅館のような食事やサービスを想像すると期待外れかも。部屋の布団敷きも客自身だし。

夕食では厨房のおっちゃんが、ゆっくりの津軽弁で全ての献立を説明してくれました。このおっちゃんスローペースでいい味だしてます。

GWの繁盛期には、この食堂だけでなくおしゃべりハウス部屋も使って80名もぎゅうぎゅうに座って食事するんだとか。今日は2組だけで淋しいくらい。

この宿は昔は個人経営だったようですが、今では(株)弘南鉄道グループが経営しているそう。どうりで女将がいないはずだ。

食堂の壁には、昭和初期かな、モノクロの宿の写真が。野良仕事を終えた住民の憩いの場だったんでしょうね。
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入浴中のおばさんたち。湯治のようで楽しそう
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食事中、もう一組の若い台湾カップルと拙い英語で交流しました。なんでも、自分たちがプランした「福島~蔵王~青森~函館旅行」9日を楽しんでいるんだとか。プランにはGooglemapが便利だそうだ。

別の若い女性従業員に話を聞くと、「昔は芸能人もお忍びで宿泊にきた」そうです。スケジュールやスマホ通信にがんじがらめの会社経営者も、電波の届かないここにあえて宿泊し、何もない時間を楽しんでいるそう。


ランプの宿の宿泊部屋


一人部屋といってもやや広く、8畳くらいはあったかも。本館1階の部屋。古い建物なので壁が薄く、廊下を歩く振動や外の声がよく聞こえます。宿泊客が多い日は騒がしくて大変でしょうね。この日は台湾カップルの部屋が離れていて、まさに静寂そのもの。

部屋に入るとスタッフのおっちゃんが来て、昼間なのにランプを付けてくれます。「絶対にさわらないでね」とのこと。

ただ、天井からのコードが長く、低い位置にぶら下がっているので、気を付けて立ち上がらないと頭にぶつけて危険ですよ~(自分も何度もぶつけました)
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就寝中もランプはつけっぱなし。明るさは蛍光灯の就寝時の小さな電球の明るさより少し明るいくらい。文字が読めないくらいです。テーブルの上に小さな手回し懐中電灯が置かれていますが光量少ない。どうしても文字が読みたい場合、持参した百均電池式ランタンがお薦め。

部屋はシンプル。コンセント・テレビなし。自分で押し入れからふとんを敷くセルフスタイル。スマホの電波はもちろん入らないので、電源を切るか、航空機内モードにすると、電池の減りが少なく写真も撮れます。
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エアコンもなし、あるのは小さな石油ストーブのみ。ただしストーブだけでは部屋が寒いので、浴衣は寝る直前にし、私服で過ごしました。

だんだんと日が暮れ、部屋もランプの灯りとストーブの赤い光がともるのみ。
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ごろんと寝っ転がり、窓の外の白銀の世界の目をやります。
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天井を見ると、仄暗いランプのあかりの一点をぼおーっと眺めます。
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そうこうしているうちに、やることがなく何だか落ち着かなくなってきました。何かに日々追われ続けている現代人の性ですね。まさに脱・現代文明デトックス効果。

スマホをあまり使わない自分でさえこうなるんですから、日々スマホ中毒の大多数の現代人は手が震えだすでしょうね(笑)

良くも悪くも、こんななにもないゆったりとした贅沢な時間が過ぎていきます。そして10時には自然に眠くなり就寝しました。


ランプの宿の4つの温泉


この宿のもう一つの良さは、大自然の中で悠々と浸かれる「4つの源泉かけ流しの温泉」です。24時間入れます。弱アルカリ性の泉質で無色透明のくせのない肌に優しいお湯でした。

もう一組の台湾カップルともバッティングせず、もう貸し切り温泉天国でした。常にだれかが入ってくるんじゃないかと落ち着かない温泉ですが、誰にも気兼ねなく入れたのは人生初です。

1日目に3回、2日目に2回も入っちゃいました。誰もいないので写真撮り放題。

本館内の小さな「内風呂(男女別)」、本館前の別棟の大きな「健六の湯(男女別)、本館出て川向い別棟「露天風呂(混浴)」、川沿い別棟の中くらい「滝見の湯(男女別)」です。
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この宿の温泉も脱衣場も他の施設も、掃除が行き届いていて清潔。しかも、2組しかいない今回でも、館内の廊下や脱衣場全てに石油ストーブがたかれ温かくなっていて、おもてなしを感じました。


内風呂(本館、男女別)

小さなヒノキ風呂。他で満足したのでここは入浴しませんでした。
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健六の湯(玄関前、男女別)おすすめです!

立派な別棟の1階が温泉。2階は客室になっているようです。
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脱衣場は広く清潔。トイレもあり(ウォシュレット)。朝の様子。
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脱衣場にもコンセントがなくドライヤーが使えないので、冬場の女性は少々大変かも。

浴室入り口には津軽弁の注意喚起が。何だか笑顔になります。
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夜になると脱衣場もランプのみで、いいムード
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床も総ヒノキでぬくもり感があります。ただし、カラン・シャワー洗い場がなく、ボディソープ1本だけが隅に置かれているだけなので、体洗いは何もない床の上で、上がり湯コーナーの湯で洗い流します。
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全面ガラス窓張りで外の景色が見えて開放的な気分。ガラス窓なのでレトロな気分。ただし男子風呂は本館入り口から見えるかも。
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浴室にもランプが数か所。
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ランプの下にも津軽弁。「頭ぶつけな!」はぶつけろではなく、ぶつけるなの意味。
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夜になるとランプのみ幻想的な温泉に。撮影しても暗すぎてこんな感じ。
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窓側の浴槽に一部がかけ流しになっていて、その付近の床に仰向けに寝っ転がるといい感じに背中が温まるのです。静寂と仄暗さの中でいい気分になり、生まれて初めて温泉で「寝落ち」しました(笑)

晴天の翌朝の入浴も最高。ガラス窓から差し込む銀世界の朝陽が湯けむりと相まって幸せな気分にさせてくれました。
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お湯は丁度よい温度でした。


露天風呂(川向い、混浴)

今時「混浴」とは珍しいです。

本館の廊下の突き当りからサンダルを履いて出ます。1日目は激しく雪が降っていたので、備え付けの傘をさしてすごく寒かった~。

小川を渡るために橋がかかってます。
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こんな感じのビニルで覆われた手作り感のある橋を渡ります。わくわく~
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小川が流れてます。イワナも釣れるとか
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通路が雪で埋もれないよう、溶雪パイプから水がちょろちょろ。そこを進みます。
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露天の入り口を入ると、簡易男女別更衣室が。う~寒い。
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周囲を囲むすだれの隙間から見えそうなので、気になる方がいるかもしれませんね。ここも洗い場はなく、ボディソープもなし。お湯に浸かるのが目的。

広くて平泳ぎしちゃいました。1日目の大雪の日は、長く浸かっているとぬるくて寒くなりました。暑い時期の長風呂にはこれ位ぬるいのもいいでしょうね。ややごみのようなものが浮遊しているのが気になる。
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白い筋は激しく降る雪。
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大きな樽「子宝の湯」。ちとぬるい
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これぞ露天!白銀の世界をのぞみ、湯煙にうっとり。
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ランプだけの夜も本当に幻想的でした。


滝見の湯(川向い、男女別)

露天の奥に立つ別棟1階にあります。新しく作られたんだとか。
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こちらも脱衣場が清潔
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石造りの浴室。温度は丁度いい。健六よりは狭い中くらいの広さ。ボディソープ1本が置かれていました。
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裏山に流れる滝が見えます。黒い塊が岩肌で結構立派な滝が流れてます。だから「滝見の湯」なんですね。自然の滝なんて贅沢です。
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誰の目も気にせず、古き良きランプの光と大自然と温泉で癒されたい方には「青荷温泉ランプの宿」は超穴場でおすすめ!。

2泊目は八甲田山にある湯治施設「酸ヶ湯温泉・ヒバ千人風呂」をめぐってきました。

次頁】【青森・酸ヶ湯温泉】古き良き湯治場で心も体も癒される、広い「ヒバ千人風呂」は圧巻(青森秘湯の宿めぐり③)


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